意外だった涙のTOYOTAF1撤退
トヨタF1撤退のニュースは唐突だった。
209年のF1レースのすべてが終了したばかりだった。
今年のF1は、レースの話題よりも周辺の雑音の方が衝撃的だった。
昨年の「ホンダF1撤退のニュース」に始まり、「富士サーキット撤退」「ブリヂストン2011年以降撤退」と、もうF1と日本の接点は「鈴鹿サーキット開催」だけになってしまうようだ。
「ホンダF1撤退のニュース」の続きに「トヨタは砂上の楼閣なのか」と記事を昨年書いた。
ちょっと話は飛ぶが、私の住んでいる地域はトヨタと深い関連がある。そして我が社の顧客には、もちろんトヨタもあるし、そのグループ企業も数多い。
昨年秋以降の急激な悪化になった時、この系列企業の反応は面白かった。
グループ企業の中にも順列があって、上位の企業ほど、その反応スピードと対応は厳しく、下位の企業はちょっとのんびりしていた。
例を挙げるとこんなふうだ。
社内報担当者の女性はそれまで「残業10時間」と言われていたが「残業0時間」と言われ、サービス残業も許されない。
電気も消され、真っ暗になってしまい「モニタの灯りで校正しています」なんて、ちょっと涙ぐましい状態になっている。
それほど「巨人トヨタ」をして「削減、削減、削減」とやって来て、そして少し黒字の見込みが起ち始めていた。
そんな中での「トヨタF1撤退」の決断。
新聞によるといち早く撤退した「ホンダ」は、今期の黒字が見えているのに、先延ばしにした「トヨタ」は、まだ黒字化にならないからだとか。
そして、今期社長となった「豊田章雄氏」が創業者の血統だから英断出来たとかイロイロと憶測を呼んでいる。
しかし、いちF1ファンから見ると、記者会見場での社長の苦渋に満ちた表情と涙の専務はちょっと意外だった。
「こんなにもレース参戦に情熱を燃やしていたのか」と。
そう言えば「トヨタはなぜF1に参戦しないのか?」と言われていた頃、トヨタの技術陣は涙ながらに参戦を上層部に訴えたと言う話を聞いたことがある。
「大の男が、それもかなり良い年齢の男が、勝負したいと涙を流す」
レースとか技術には、経済だけではない「熱い魂」があるのだと、記者会見での涙を見ながら思った。
















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