2010年2月23日 (火)

オリンピックの魅力

先週「変わらない『押し売り感動』」で、ちょっとばかりオリンピック番組にクレームをつけたが、すぐその後に「こんなシーンが魅力だよね?」と感じたので記事にした。

どうも私は「勝者」よりも「敗者」に起きる出来事が琴線に触れるようで、今までも「敗者の弁」を初めとして、同じような感想をブログにしてきている。
今回も同じく「敗者」の出来事。

Orinpiku

オリンピック男子フィギア。
ニュースで流れた通り、銅メダルは「高橋大輔」が日本人初のメダル、そして大けがを乗り越えてのメダルと言うことで、スポットを浴びた。
きっと後々に振り返ってみると、この快挙は記録に残り、語られるだろう。

でも私はちょっと違う。何かと言うと例の「織田信成」のスケート靴のひもが切れた出来事。
確か、彼は不祥事があったり、成績は悪いと「涙を流した」会見が多い記憶がある。
今回も「悔しさ」からの涙の会見だったが、私はそのことに感動したのではない。

演技を中断し、ひもを結び直して、再び彼がリンクに姿を見せた時の「拍手」
観客の
大きさ、暖かさ、激励・・・いろんなものが混じり合った「拍手」
このシーンを見た時に「これがオリンピックの魅力なんだ」と感動した。

最近は、すっかりご無沙汰になってしまったが、モータースポーツでもそんなシーンはある。
例えば「8耐」では、転倒などによるマシン破壊でも、選手はマシンを押してピットまで戻って来て修理することがある。
そんな時、観客は自分たちの目の前を、選手がマシンを押して通り過ぎるまで「拍手しつづける」のである。
このレースは真夏のレースだ。
40度近くの気温の中、ヘルメットをかぶりレザースーツを着たまま、数百キロのマシンを押している姿。
もう、結果は見えている。
「棄権」「ゴールできるか」
この違いだけのために、選手はくたくたになってマシンを押して来る。

今回の織田選手の姿に送られた観客の拍手には、そんな「選手としての前向きさ」に対しての観客からの最大の「賛辞」だったと思う。
「観客が一緒になって創り上げる舞台」
これがオリンピックの、スポーツの本当の魅力のような気がする。

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2009年11月 6日 (金)

意外だった涙のTOYOTAF1撤退

トヨタF1撤退のニュースは唐突だった。
209年のF1レースのすべてが終了したばかりだった。
今年のF1は、レースの話題よりも周辺の雑音の方が衝撃的だった。

昨年の「ホンダF1撤退のニュース」に始まり、「富士サーキット撤退」「ブリヂストン2011年以降撤退」と、もうF1と日本の接点は「鈴鹿サーキット開催」だけになってしまうようだ。

「ホンダF1撤退のニュース」の続きに「トヨタは砂上の楼閣なのか」と記事を昨年書いた。

F1toyota_0911
ちょっと話は飛ぶが、私の住んでいる地域はトヨタと深い関連がある。そして我が社の顧客には、もちろんトヨタもあるし、そのグループ企業も数多い。
昨年秋以降の急激な悪化になった時、この系列企業の反応は面白かった。
グループ企業の中にも順列があって、上位の企業ほど、その反応スピードと対応は厳しく、下位の企業はちょっとのんびりしていた。
例を挙げるとこんなふうだ。

社内報担当者の女性はそれまで「残業10時間」と言われていたが「残業0時間」と言われ、サービス残業も許されない。
電気も消され、真っ暗になってしまい「モニタの灯りで校正しています」なんて、ちょっと涙ぐましい状態になっている。

それほど「巨人トヨタ」をして「削減、削減、削減」とやって来て、そして少し黒字の見込みが起ち始めていた。
そんな中での「トヨタF1撤退」の決断。

新聞によるといち早く撤退した「ホンダ」は、今期の黒字が見えているのに、先延ばしにした「トヨタ」は、まだ黒字化にならないからだとか。
そして、今期社長となった「豊田章雄氏」が創業者の血統だから英断出来たとかイロイロと憶測を呼んでいる。

しかし、いちF1ファンから見ると、記者会見場での社長の苦渋に満ちた表情と涙の専務はちょっと意外だった。
「こんなにもレース参戦に情熱を燃やしていたのか」と。

そう言えば「トヨタはなぜF1に参戦しないのか?」と言われていた頃、トヨタの技術陣は涙ながらに参戦を上層部に訴えたと言う話を聞いたことがある。
「大の男が、それもかなり良い年齢の男が、勝負したいと涙を流す」
レースとか技術には、経済だけではない「熱い魂」があるのだと、記者会見での涙を見ながら思った。

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2009年8月24日 (月)

「ゴール」の位置

常々思っていたことだが、いくつかの条件が重なって記事にすることにした。
実は良く言われる言葉なんだが、自分たちの周りことに置き換えて観察してみると「うんうん!」と思うことがある。

「ゴール」の位置

Golnoiti
例えば、政治家。
「当選」することが「ゴール」だと思っている政治家は、議員になっても特に目立った活動をしない気がする。
かなり前に「議員の感覚その2」で書いたように、近くの人が「次の選挙を勝つことしか考えていない」と思うんだから、少なくとも国会議員のほとんどは「当選すること」がゴールの位置になっているんだろう。

例えば、アスリート。
これは「レベル差」があるから、やじ馬的に書いてはいけないけれど「オリンピックに出場」することがゴールだと思っている人がいる。
「出場が目標でした」
こんなコメントをインタビューで言われると「じゃ、メダルは無理なんだな」と思ってしまう。
F1も同じ。「F1ドライバーになる」がゴールの日本人ドライバーは、やっぱりなかなか勝てない。

さて、ここからは身近な状況編。
「デザイナーになるのが夢でした」
「コピーライターになりたかったんです」
「プランニングの仕事に携わりたかった」

皆こう言って面接で話してくれる。
彼らのゴールは「制作会社に入社」することになっている。
そして名刺に「デザイナー」「コピーライター」「プランナー」と書いてあると「ゴール到着」になっている気がする。
実は、そこは「スタート地点」に立っているだけなのに。
そして、そこから本当に死にものぐるいで努力して、頑張らないと本当に「ゴール地点」には近づかないのに。

私は紆余曲折してデザイナーになったから、会社に入った時に「やっとスタート地点に辿り着いた」と思った。
そして50歳を過ぎたけれど「ゴール地点」は、まだまだ見えない。
というより、年々遠ざかっていく気がする。
20代や30代で「ゴール」に辿り着いた気持ちになるなんて、ずいぶん小さな夢を今の若者は持っているんだと思う。

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2009年7月 3日 (金)

運がない?縁がない?

人間関係の中で「縁」「運」がないという話がある。
50歳になると、そういう話を実感として感じることがある。

例えば、私は「会社運」がある方だと思っている。
それは「その会社が面白い時期」に勤めているということだ。
主観の問題なので、私がそう感じているだけなのだろうが、辞めた後にその会社の活動が縮小されたとか、赤字になったと言う経験が何度もある。
(何度もあると言うことは、それだけたくさん転職していることなんだが)

「くじ運」なんてのもある。
「何かしら景品を当てて帰る奴」って周りにいません?
そういうのって理屈じゃなく「運」が強いとしか表現出来ないことだ。
Fujitetai
ずいぶん前置きが長かったが、何の話しかと言うと「F1」の話だ。
1年に数回F1を中心としたモータスポーツの記事を書くが、今シーズンは多分初めてだ。
じゃ、あんまり一生懸命注目していないかと言うと、それは逆。
スカパー!に入ったおかげで、全戦予選から生中継放映を今年はしているため、決勝は必ずリアルタイムで見ている。
しかも地上波と違って、「今宮サン」とか「河合チャン」とかF1ブームの頃のスタッフのとてもマニアックな解説なので、古くからのファンとしては嬉しい放送だ。
しかしマニアック過ぎて、とてもこのブログに載せても誰も理解できないので、書いていないだけだ。

前置きが長く、本題に入る前に横道に逸れたが、やっと本題。

「景気悪化のため、トヨタが富士スピードウェイでのF1開催を撤退」

このニュースを見て、最初に思ったのが先に書いた「縁」とか「運」だ。
元々、日本で初めてF1が開かれたのは、「富士スピードウェイ」だ。
その頃はあまり興味のない時代だったので、記憶が曖昧だが、確か2〜3年目にレース中、観客を巻き込む死亡事故が発生した(死んだ観客は立ち入り禁止の場所にいたらしいが)。
それから日本でのF1開催はしばらくなく、鈴鹿で開催された1年目などは「2度と死亡事故のないように」と関係者がピリピリしていたことは覚えている。

そして一昨年、久しぶりに「富士スピードウェイ」で開催された。
初年度は土砂降りでトラブル続き(富士開催F1グランプリを参考)、3回目の開催を迎える前に撤退が決まった。

トヨタ自動車が200億円かけてサーキットを改修したけれど、結局2回開催しただけ。
もうこれは、冒頭に書いたように「富士スピードウェイ」「F1」「縁」がないとしか言いようがない。
おそらく次回の「富士スピードウェイ」での「F1開催誘致」は、今回の撤退でものすごく難しくなり、2度とないかもしれない。

人間だけでなく「縁」とか「運」とかはあるものなんだなぁ。

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2008年12月 8日 (月)

ホンダF1撤退のニュース

先週末にモータースポーツファンには大きなニュースが流れた。
しかもかなり突然に・・・・・。

その夜のテレビや翌日の新聞には、一般のニュースと同様に大きく扱われていた。
確かに「ビックリ」である。

「トヨタ自動車」はかなり業績が悪化している。

このニュースは秋以降、報道でもそうだし、仕事関係でもよく耳にする。
特に私の住んでいる地域は、この「トヨタ自動車」という企業の影響が大きいために、かなり近い感覚で見聞きしている。
(この件に関しては明日記事にする)
Hondatetai
しかし、「ホンダは違うかな」と思っていた。
そしていろんなニュースで言われたようにホンダにとって「レース」とは、一般の自動車産業企業とは別の次元で大切なものだと思っていた。

このビッグニュースについて、スポーツジャーナリストの二宮清純氏がテレビでちょっと面白いことを言っていた。
記憶に頼りにすれば、多分以下のようなことを言っていたと思う。

この撤退には2つの意味がある。

1つは「従業員をリストラしなくちゃいけない時に、レースへの資金投入を企業としてどう考えるか」という点だ。
これは、いろんなニュースで言われている。
「レース」は良く言われるように、自動車産業にとって「研究開発」の場でもある。
特に最近では「安全性」に関する研究では大きく貢献していると言われている。

そしてもう1つの視点が二宮清純としての面白い意見だった。
「レースとしてスピードを競う時代が終わったのではないか。これから自動車産業は『スピード』以外の『環境』や『安全』で他社と競う時代が始まるエポックなのではないか?」

もしも二宮氏のこの視点が、将来を見据えているものだとしたら、「ホンダ」という企業の先見性に脱帽せざるを得ない。
そして個人的には本田宗一郎の残した「ホンダスピリッツ」は、今でも脈々と受け継がれ「新しいステージ」への「チャレンジ」のための「撤退」なのだと思いたいのである。

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2008年12月 3日 (水)

レーサーのDNA

久しぶりにモータースポーツの話。
昨日の朝、新聞を見てて嬉しい出来事があった。

「青木琢磨、パリダカに出場!」

「青木琢磨」はあまり有名な人ではないが、2輪レースのファンなら「知る人ぞ知る人」だ。
私が一番熱心にモータースポーツ、特に2輪レースを見ていた時には、日本人ライダーがとても活躍していた。
Takuma
「ノリック逝去・・・ショック」でも書いていたけれど、多くの日本人が将来を含め、とっても期待が出来る時代だった。

「青木琢磨」は、3兄弟の真ん中で、一番アグレッシブで一番将来が期待されていた人だ。
しかし、テスト中の事故で脊髄を痛め、車いす生活になってしまった。
ファンだった私は「何とか復帰を」願い、リハビリ生活の記事なんかを読んでいたが、時間とともに諦めざるを得なかった記憶がある。

レーサー特に2輪のライダーは、命や身体の危険を伴う。
先の「ノリック逝去・・・ショック」だけでなく「レースファンの宿命」の沼田選手、そして古くは「加藤大治郎」など、本当に悲しい出来事に遭遇する。

そんな中、「琢磨選手」が全く違うカテゴリーで、しかも4輪とは言え、レースに復帰するというニュースはやはり嬉しい。
そして復帰出来る喜びを語る「琢磨選手」には
「消し去る事の出来ないレーサーのDNA」を感じた。

周辺の人の心配も想像がつくが、それよりも「ファンの気持ち」そして「本人のレースへの情熱」が上回ったのだろう。
命がけでやらなくてもいいから、とにかく無事にそしてレースを楽しんでもらいたいな。
「琢磨選手」の昔からのファンとして、心からそう願っている。

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2008年11月10日 (月)

2008年のF1〜敗者の美しさ

昨年のF1は劇的だった。
それは「F1〜出来過ぎなフィナーレ」に書いたように、「ライコネンvsハミルトン」の大逆転レースで幕を閉じたからだ。
F10811031jpg
そんなことは「何年かに一度」と思っていたら、今年もすごい最終戦だった。
今年は「マッサvsハミルトン」
どうもハミルトンは、若いせいか、そういう性格なのか、プレッシャーが掛かると一人でドタバタする。
普通にレースしていれば、圧倒的に年間ポイントでリードしていて「楽勝」のはずなのに、最終戦が近づいてくると変なミスをする。

だから、昨年は最終戦であと「1ポイント」で年間チャンピオンになりそこねた。
今年の相手は「マッサ」である。
しかも、最終戦は「マッサ」の地元であるブラジルで行われるのだ。

「こりゃ〜〜〜、何か面白い事が起きそうな」
そう思って録画しておいた。
今年はカレンダーの関係で、次の日が休みだったから、夜中に起きてみてても良かったが、毎年ブラジル戦は朝4時くらいまでライブでの放送なので、最初から諦めて録画にした。

それでも気になるので、朝起きてネットで結果を先に見た。
結局「ハミルトン」「史上最年少チャンピオン」を決めた。
しかし、その瞬間が最高に興奮した。
F10811032
「マッサ」の大逆転条件はこうだ。
マッサ=優勝、ハミルトン=6位以下

大体年間チャンピオンになろうと言う人が「6位以下」なんて事は、ほとんどない。
あるとしてもマシントラブルなどでの「リタイヤ」だ。
だから、普通に走っていれば、ハミルトンはチャンピオンになれるはず。

しかし、レースの神様はいたずらをする。
レース開始直前に、突然の大雨。
これで、各チームの戦略は大幅見直しになる。
レース当初は濡れた路面で滑るマシンもいたが、徐々に落ち着いたものになった。
ラスト10周くらいまで「マッサ=1位、ハミルトン4位」の状態が続いた。

「せっかくマッサが優勝しても、ハミルトンのチャンピオンだな」
普通なら、この予想通りで終わる。

ところがここからが劇的。
またも雨が降り出しタイヤ交換。
しかし、残り周回が少ないために、タイヤ交換しないギャンプルに出たマシンも数台。

マッサは交換し、安全にそして確実に1位のチェッカーを受けた。
しかし、ハミルトンはタイヤ交換や路面状況への対応で6位に落ちた。

「うわ、このままなら昨年と同じで大逆転チャンピオンじゃん」
誰もがそう思って最終ラップを見ていた。
そして、最終コーナーに・・・・・。

なんとギャンブルしていたマシンが雨量が増えたためにスピードが上がっておらず、ハミルトンに抜かれた。
チェッカーフラッグまであと1キロ(10秒くらい)での、またまた逆転。

一時はチームも情報は混乱。
テレビ中継も絶叫絶叫である。

最後は、1位になったけれどチャンピオンになれなかったマッサのマシン上での泣き顔と地元観客に対するお礼の態度が、何とも言えず美しかった。
「人知を尽くして天命を待つ」
この言葉通りのことをマッサはやり遂げたけれど、今回は女神はハミルトンに微笑んだ。

こんなレースを見ると、また観戦虫がうずきだす。
来年は鈴鹿で開催される事もあるし・・・・・

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2008年10月17日 (金)

広報・パブリックリレーション入門から

仕事の関係で読んでいた本から。

元々私はグラフィックデザイナーで、今は企画系を中心に仕事をしている事は、このブログで何度も紹介した。
最近は「企画」の中でも「広報系」の業務が増え、もう一度体系的に整理したくて読んでみた。

エラく専門的な話なので、内容は省くが、「広報」と言うのは実は多くの人が意識せずに接している。
例えば「目の付けどころがシャープでしょ!」とか「あなたとコンビに、ファミリーマート」など、その企業コピーを読むと、その企業の目指す方向や大切なものが何か伝わるようになっている。
これが「広報戦略」なのである。
Kohopr
さて、そんなことが整理されているこの本を見ていて、面白い記事が目に付いた。
「情報の流れ」の理論。
企業としてはこの「情報の流れ」を把握していないと、「広報戦略」は実施できないので大切なことなのだが、これが面白かった。

この本によるとこの「情報の流れ」には3つの理論があると解説していたが、その中の1つが「その通りじゃん」と思えた。
実はこれはまだ「仮説」で実証されていないらしいのだが、とても身近に感じた「情報の流れ」だった。

それは

1.情報が発信される

2.その情報についての専門家や第三者が、発信された情報を紹介する

3.紹介された情報を一般消費者がみる

この3段階で「情報は流れる」とされるのだが、もうまさにこれって現代の情報だと思う。

このブログでもそう。
1番目の情報発信ではなく、概ね2番目の「紹介としての情報」が圧倒的に多い。
そして私たちは、それらを受信して「調べた気持ち」になるのだが、実はその情報は「紹介」なので、紹介者のフィルターが通っているのだ。

ということは、まったく真っ白の情報を、自分だけの感覚で「判断する」ことが非常に少ないのだ。
「郵政民営化」の選挙は、この情報の流れのモデルケースで、内容は分からないけれど「反対する議員は反体制側」というイメージの報道で、小泉さんは圧勝してしまった。

新聞もインターネットも結局は、誰かのフィルターを通した情報である限り、「絶対の平等性」は存在していない事を、認識しながら見ないといけないと、仕事の本を読みながら、ちょっと違う事を心に刻んでしまった。

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2008年10月14日 (火)

2年目の富士開催 F1

昨年「富士開催F1グランプリ」の記事を書いて、もう1年経ってしまった。
「シャトルバス移動」が大混乱を招き、、しかも土砂降りのレース。

そんな散々だった1年めに比較して、今年のスムーズに運営出来たようだ。
TV中継も中島Jrの母国グランプリのために父親の「中嶋悟氏」がゲストで来るくらいで、「レース中心」の番組で良かった。
昨年のブログを見直したら、「木村拓哉」が出てて白けていた事を思い出したが、あれはやっぱり不評だったんだろう。
2008f1
さて、じゃあ本題のレースはどうだったか。
「快晴」とは行かず薄曇りの決勝。
富士サーキットに行った事ある人は分かるが、あそこは本当に富士山の麓で、晴れると富士の頂が目の前に迫ってくる。
しかし、だからこそなかなか好天には恵まれない。
昨年のように「雨」じゃないだけましな決勝日だった。

TVもちゃんと生中継なので、じっくりと緊張感を持って見始めた。
「ドライレース(雨じゃないレースって言う意味)での、富士で初めてのスタートで、混乱しないと良い」
このコメントは、何と「マッチ」が言ったのだが、それがズバリ的中した。
(やっぱりマッチは芸能人と言うより、もうレース界の人って感じなんだな)

予選でポールポジションを取ったハミルトンがスタートで出遅れ、無理に1コーナーに突っ込んだおかげで大混乱。
期待していた中島Jrもクラッシュして、1週目から修理のためにピットに戻らなくちゃいけなくなった。

そして、この混乱の原因となったハミルトンは、動揺しまくりで、その後もマッサと接触したり、ペナルティをもらったりと散々で、結局ノーポイント。
昨年「F1〜出来過ぎなフィナーレ」に書いたように、十中八九掴みかけていたチャンピオンを取り逃がしたハミルトンだが、何だか今年も終盤に来て、ドタバタしている。
それに、どうもレースが危なっかしい。

最終週でも優勝したアロンソに周回遅れにされた後、エラく煽ってきて抜き返した。
というかアロンソが抜かせたのだが、あれでクラッシュでもしていたら、大問題だ。

セナもシューマッハも、そして今回優勝したアロンソもそうだが、チャンピオンになる前は、危なっかしいシーンが沢山あるドライバーだった。
これがチャンピオンになると風格が表れ、そしてクリーンなレースをするようになる。
そういう意味で、ハミルトンはまだまだチャンピオンになっていないドライバーなのだろう。

さて、前回は「ワンチャンス」をモノにして「拾い物」的に優勝したアロンソが、富士でも優勝し、2レース連続の優勝者になった。
チャンピオンになる前には、言動で批判されていたアロンソだが、やっぱりチャンピオンになる人は、違う。
TVでもべた褒めだったが、私自身も「アロンソってすげえ」と思うレースで、予想とは全く違っていたけれど、面白い日本グランプリだった。

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2008年5月 6日 (火)

スーパーアグリの撤退

やはり撤退となった。
鈴木亜久里のF1チームの話である。

このチームが参戦し始めた時に「覚えているぞ!」という記事を書いた。
今から2年3ヶ月前だ。
そしてこの時予想したように「資金難」になって撤退した。

私がこのF1プライベートチームの難しさを思ったのは、その時にも書いたように「あのプロスト」でさえ破産したからだ。
「あのプロスト」と書いたが、「プロスト」「鈴木亜久里」じゃ、格が違う。
どれほど違うかと言えば、「プロスト」は「国民的英雄」であり、「鈴木亜久里」は、「まあまあのドライバー」で、1回だけ「棚からぼたもち」的にF1で3位になったということだ。
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「プロスト」はあの誇り高いフランスの「国民的英雄」だ。
カンタンに「英雄」と言わないあの国で、絶大なる人気と実力の持ち主だった。
「プロフェッサー=教授」と呼ばれ、セナが現れるまで、どのドライバーからも尊敬される人だった(らしい)。

そんな人でさえ「資金難」で撤退し、それ以後あまりF1に姿を現さない。
それくらい、F1にプライベートチームで参戦する事は厳しい事だ。
フジテレビが「日本の夢」とか言葉のお遊びで煽って、それでやっていけるほど甘くない世界だ。

いくらプライベートでも結果が出なければスポンサーは付かない。
日本は、フジテレビが「心情的なバックアップ」で取り上げてくれているが、きっと他の国では話題にも上らないのだろう。
契約の事で、いろいろとあったようだが、そんなことはF1パイロットで自分自身がやってきた世界の事だ。
今更、イロイロ言っても仕様がない。
それだけ日本人は馬鹿正直で、欧州はしたたかだと言う証拠だ。

今回のスーパーアグリの撤退について、私はやっぱり辛口だ。
どうしても「覚えているぞ!」に書いた「捨てちゃえこんなクルマ」発言が許せないからだ。

私の周りにもいるよ。
上手く行かないのは会社やクライアントのせい。
でも、自分じゃあえてトライしていかない奴。

もちろん鈴木亜久里は、そんな人じゃない。
無理だときっと周りは皆言っただろうけれど、2年間でもプライベートチームで、F1に参戦したからだ。
けれど、彼の癖である「ビッグマウス」が、どうしても評価を低くしてしまう。
個人的感情で言えば、どうしてもそうなってしまうだけに、今回の撤退のニュースは「やっぱりね!」の感想でしかない。

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