2018年2月13日 (火)

英雄たちの選択〜新春スペシャル「幕末ヒーロー列伝 これが薩摩藩の底力だ!」

前回同様、今回も正月に見た番組の話。
この番組はここ2~3年何度か取り上げているが、磯田氏の思いや狙いがうまいのか「なるほど」と思うコメントを聞くことが多い。
昨年で再雇用になり、次世代の社員たちが新年度やこれからの活動を計画しているが、それを見て「こういうことも知ると良いのに」と思ったので、今回取り上げた。
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「英雄たちの選択~新春スペシャル『幕末ヒーロー列伝 これが薩摩藩の底力だ!』」は、今年の大河ドラマが西郷隆盛を取り上げているので、その関連と言う感じの特番だった。
内容はともかく、印象に残った言葉を紹介したい。

■時代を変える三要素=よそ者、若者、ばか者
ネットで調べると賛否両論あるようだが、個人的には「一理ある」と思った。
特に「よそ者」に対しては実体験もあるし、30代後半から感じていたことだ。

今の会社の子会社にいる頃、ある案件の会議に出席し、ちょっと辛らつな意見を言った。
その時、私は「子会社のスタッフ」なので、ある意味「よそ者」だった。
だから、目上の人も私の意見に「耳を傾けて」くれた。

でも、子会社から転籍した後、同じような場面で同じようなことを発言したら「君は誰に対してモノを言っているんだ」と一蹴された。
日本人は、自分を謙遜して話す。
それが企業間にもあって、他の企業から言われると「本当にそのとおり。勉強になります。」と言うが、自分の会社の目下のものが言うと「君は分かっていないよ」と鼻で笑う。

だから企業の体質や考え方などに変革させるには、やっぱり「よそ者」でないと意見も述べられない。
あとの「若者」「ばか者」は、変革させるためのエネルギーや怖いもの知らずの部分であり、これも社内の人間がやると、「ちょっと面倒なやつ」というレッテルを貼られてしまう。
だから「よそ者」という武器は、変革には絶対に必要なのかもしれない。

■見晴らしが良い場所に立つのが必勝
これはある意味、当たり前。
特に戦国時代の戦(いくさ)を見れば分かるように、俯瞰で状況を確認しないと勝てない。
でもビジネスの世界ではなかなか難しい。
どうしても目先のことで判断してしまう。
「今期の売り上げはどうか?」
「利益はあるのか?」「無駄な投資じゃないのか?」
などなど、全然「見晴らしの良い場所」で検討していないことが多い。

ビジネスの世界での「見晴らしの良い場所」とはどこだろう?
そこに気づいたものが、経営的な勝者になるのだろう。

■スタッフと指揮官は違う能力
最後は、やっぱり自分も振り返って感じたこと。
このブログでも同じようなことを何度か書いた記憶がある。
技術力がすごい人が、すごい経営者ではない。
素晴らしい開発者が、素晴らしい経営センスがあるとは限らない。

一番すごいのは「自分の能力を分かって、足りないものを他人で補填する」人。
具体的は、「本田宗一郎」氏がそうだろう。
「俺はエンジンのことは分かるが、経営の事は分からない」といって生涯のビジネスパートナーとして「藤沢武夫」氏を選んだことは、とても有名だ。

会社員としては一線から外れて始めているが、こんな番組の中のこんな言葉には敏感でいたいものだ。

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2017年12月 4日 (月)

意識してブレーキを掛けること

タイトルからすると、最近問題になっている「高齢者ドライバー」の話みたいだが、違う。20171204
12月になり、再雇用社員3ヶ月が経過した。
今年の4月で管理職を役員定年となり、いろんな会議や管理資料などの煩わしさから開放され、かなり気軽にはなっていた。
さらに再雇用社員となり、営業からの依頼も「案件受注のプランニング」というよりも、もっと前段階の事例紹介としての「営業同行」が多くなっている。
実際に案件になったら、私の元の部下たちで十分らしいのが、その前の「種まき」的な活動のフォローは、まだ頼りにしたいと営業スタッフは言ってくれる。

下調べや出来るだけポジティブな会話など、少し気を使う必要はあるが、競合プレゼンや案件獲得などのプレッシャーはないから、これも気軽といえば気軽だ。

他にも昨年から統括本部の業務をサポートするようになって、社内の広報ツール作成をしている。
これはこれなりに気を使うが、やはりお客様相手でないので、プレッシャーは少ない。

このように、いろんな面で気軽になっているが、反面収入は激減している。
給料日に明細を見るとかなり「ガッカリ」する手取り額で、「節約しないといけないなぁ~~」と毎回思う。
と同時に定時になったら「さっ」と終わることを心掛けるようになった。

今までだったら「もうちょっとキリが付くまでやろうかな?」と思ってしまう。
もうこれは何十年もやってきた習慣なので、かなり意識的に「ハイ、やめ」と思う必要がある。
そしてスケジュールも、今までのように「ここで少し頑張れば」と思わないように、かなり余裕のある形にして、無理な場合はNGを出すようにしないといけない。

40年以上も「前掛かりに仕事を進める」姿勢が身に付いてしまっているので、適度にブレーキの掛け方を身に付けないなぁとこの3ヶ月思っている。
キーワードは「給料日を思い出せ」なのだが、あまりダラダラ仕事をするのは、性格的に無理だし、会社に必要な人材と思ってもらえなくなるのも困る。
正社員・管理職時代とはかなり次元は違うが、それなりに悩みではある……。

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2017年11月20日 (月)

今までの延長では難しい時代に

今回のタイトルは、最近会社で話していて、よく感じる言葉だ。
4月に役職を、8月には社員を定年になり、再雇用というある意味経営的に無責任な立場になったから、余計にそう思うのだが、前回の「残業問題」も含め、大変な時代になってきていると感じている。
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私のいる会社の基幹業務は印刷だ。
ご存知のようにデジタル化とかWEB化などで、印刷需要は減り続けているし、印刷用紙の出荷も毎年減っている。
そこで、「印刷以外の分野へ拡販する」なんてことは、どこの企業でもやっているし、工夫している。
でも、「拡販する」時に、「今まで仕事の仕方の延長」でしか判断できていないってのは、これもどこの企業も同じような気がする。

日本の企業は「転職する人」をあまり「良し」としない風潮がある。
ネットで読んだことがあるが、海外赴任をしていた広告代理店の人が、現地の人に「なぜ5年以上も同じ企業いるのか?」と言われたそうだ。
海外では(特に欧米だろう)転職していない人は、「転職できるだけの能力が無い」と判断されるようだ。

ところが日本は「入社してずっと同じ会社」にいる人が多い。
だから、私のような転職を繰り返してきた人が意見を言うと「君は、うちの会社を分かっていない」と軽くいなされる。役職に付いてからは、そんな意見は慎んできたが、腹の中では「おかしいのは、この会社だよ」と思ってきた。

そんな人ばかりが集まって「これから拡販するにはどうするか?」と話しても、画期的な意見が出るはずがない。
トヨタグループの創立者の豊田佐吉氏は、言ったそうだ。
「窓を開けよ(正確には障子だったかも)、外は広い」

これを格言と崇めていることで日本企業の体質が良く分かる。
社会の変化が緩やかで、消費者の嗜好も緩やかに変化してきた今までなら、一生懸命「良いもの」を作っていて「明日も今日以上に頑張ろう」と言っていれば良かった。

でも今のようにすべての価値や機能が劇的に変化する場合は、抜本的に課題を見つめないといけないと思う。
「今までと同じで良いのか?」
これをいつも問い続けることが、30代の社員にはとても大事なのではないだろうか?
仕事の中で「本当に大事なことは何か?」
「自分はこれから、どんな立ち位置で仕事をしていくのか?」
毎日忙しいけれど、自分自身がきちんと考えていないと、本当に困る時代が来ている気がする。

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2017年11月13日 (月)

残業規制とお客様第一主義と責任感

今年の5月に「『便利な社会』の見直しが始まるか」 という記事を書いた。
例の大手広告代理店D社の自殺問題に端を発した「過重労働問題」だ。
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あれから数ヶ月、マスコミではこの裁判の様子や亡くなった女性の親御さんの意見などを取り上げていたが、それを見るたびに「どうして『企業が悪い』という一方向で報道するのだろう」と思っている。
5月の時にも「社会構造」が間違っていると結んだが、私のいる会社ではまさに「過重労働の本当の論点はここにある」という事態が起こっている。

【その1】
すでに数年継続受注させていただいているお客様。
しかし予定より1ヵ月半以上原稿入稿が遅れているのだが、それでもお客様側のトップは「予定通りの納期で納品を」と言ってきている。
本来、このような場合は(1ヵ月半も遅れる前に)フロントである営業側からお客様に「アラート」を出す。できれば頻繁に出す。そして「頑張ってきましたが、もう無理です」と交渉する。

しかし、このお客様の担当営業はそれをやってこなかったので、このような事態になっている。
で、結局そのしわ寄せは制作スタッフに来ていて、「深夜残業」「休日出勤」を連発し、果ては「会社で徹夜」なんてことになっている。
でも、このご時勢なので、人事部からは「長時間残業をやめてください」と再三通達が出る。

制作スタッフのトップは、営業にもその上司にも「もう対応できない」と連絡し、制作スタッフにも「もう留めていいから」と指示を出すが、お客様側の担当者も長時間残業で原稿を何とか作ってくるので、対応してしまう。

【その2】
荷物の入出荷を担当する部署で、本来システムを使用しての入出荷連絡されるだが、ある事情でFAX対応になっている。詳しく書くとどこの話なのか分かってしまうので省くが、この「ある事情」は、うちの会社の責任では、まったく無い。

でもお客様のお客様から依頼される入出荷には対応せざるを得ず、FAXを見てデータ入力しているが、そのために通常の倍以上の時間が掛かる。
そのためやっぱり「長時間残業」となり、他の業務との関連もあり「休日出勤」となる。

この2つの他にも、さまざまな事業でやむを得ず「長時間残業」は未だにある。
もっと言えば「長時間残業」の残業代はコストに跳ね返るために、例えば「みなし残業」とするとか「代休処理」にするとかで、法に触れない範囲で残業代が掛からない方法を取る。

会社の経営層からは「売り上げ」を求められ、人事部門からは「残業削減」を、そして実際のスタッフたちの「責任感」と、この3つの要素に挟まれて、この問題は簡単には解決しない。
こんな状況を見ていて、結局発注する側を何とかしないといけないのではないかと思うようになった。

●発注時に決めたスケジュールと見積もり項目に変更がある場合は、再度見直しする
●業務時間外に業者等に連絡しない
●業務時間外に対応しないと間に合わないような指示・依頼・修正を出さない

これに違反した場合は、発注側が罰せられるような法改正がいると思う。
知らない人が見たらびっくりするだろうが、先の3点は「これぐらい普通です」というのが現状だ。
特に最初のなんて、見積もりもスケジュールも途中から無視されるような依頼がどんどん来る。
これをビジネス的に断れない国って、本当の意味での先進国って言えるのだろうか?

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2017年10月 2日 (月)

還暦になって学ぶこと(その2)

(前回の続き)20171002_kabu

【仕事上の話】
私は本部長の隣の席にいる。
部長時代や正社員時代には、本部長が不在の場合の承認印の許可や、他部署から依頼に代理で対応していた。
先日、本部長が休暇を取る時に、今までのように不在時の承認印の許可を私に取るように社員に話していた。
しかし「いや~~、それはまずいでしょ? 再雇用社員が決済承認許可はないって」と話した。

最初、本部長は「信用しているから」と言っていたが、そういう問題じゃないので断固拒否した。
長い付き合いだから、本部長の言っている事もわかるけれど、仮の承認にしてもその責務の給料はもらってないのだから、それは嫌だ。
「自分だったら、嫌でしょ?」と本部長に話したら納得してくれたが、この辺はズルズル今まで通りにしていると、お互いにまずい事になる。
自分もそうだけれど、周りも定年~再雇用という立場だということを単に業務的なことじゃない責務も含めて理解してもらうことが大切なのだと改めて学んだ。

【株の世界】
もともとこの世界は苦手だし、怖いし、そもそもそのような資金もなかったので、今までまったく縁がなかった。
しかし会社の持株会に長く入っていて、かなりの株数になったので、今回個人株主にした。
そのための口座開設などNISAの申し込みなど、まったく知らない世界の言葉に四苦八苦しながら書類を書き、何とか口座開設され、自分の会社の株主になった。

せっかく口座開設したのだからと、いろいろ株のことを勉強し始めた。実は3年くらい前に「気軽にできるネット・トレード」という本をコンビニで買って、「そのうち読もう」とそのままになっていた。

【退職金】の時に書いたけれど、今は銀行に預けていてもお金はまったく増えない時代。
株主優待とか仕事でちょっと知っている企業の値動きを見たりとか、まだまだ分からないことだらけだけど、これまた学ぶべき世界であることは間違いない。
「株で儲けて」なんてことまでは思っていないけれど、こういうきっかけで、学べるのだったら少しやってみようかとも思っている。
(さらに続く)

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2017年9月25日 (月)

還暦になって学ぶこと(その1)

定年退職~再雇用社員となってまもなく1ヶ月経過する。20170925_taisyokukin_2
相変わらず毎日会社に行っているし、今年度が始まる4月に比べれば大きく変化していないように見える。
もちろん給料は大幅に下がったことは、大きな変化なのだが、実はそれ以外にもいくつか変化してきている。

【退職金の話】
今の会社には、子会社時代も含めて25年以上いる。
若い頃には転職を繰り返していたが、こんなに長く同じ会社にいて定年を迎えるなんて、あの頃には想像すらしていなかった。
それで、そんなに多くはないけれど、少しは老後の生活費に当てれそうなくらいの退職金がでた。

確定給付付企業年金もあったが、運の悪いことに、今年度から利率が5.5%から2.0%に下げられ、さらに元金も多くないので、10年分割して税金払っても、一時金でもらってもそんなに差が出ない。
「10年先まで、今の会社と繋がっているのもなぁ」
そう思って一時金で払ってもらった。

その両方のおかげで、ちょっとだけ銀行にお金が増えて、そのままだと欲望に駆られて使っちゃいそうなので、定期預金にすることにした。
ところが、今は「マイナス金利」時代。
定期預金で0.01%の金利って、もうお小遣いにもならない。
ならないけれど、使わないためにも定期にしようと思った。

これらは全部ネットでやるのだが、これがなかなかドキドキもので、それなりの金額を動かすのって、ちょっと怖い。画面上で数字だけが動くので、余計実感がなく、操作ミスでとんでもない事になりはしないかと心配しながら操作した。

「マイナス金利」が大きなニュースになった時は、そうでもなかったが、こうやって自分のことに関係してくると、「このまま銀行に入れたままで良いのだろうか?」と思えてくる。
元来、投機的なことは嫌いだから、変な投資勧誘には乗らないが、こう金利がないと「少しでも増えるなら」と他の道を考えがちになる。
これもまたお金に関することを学び直すきっかけになりそうだ。
(続く)

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2017年6月26日 (月)

LINEやメールは、失礼なのか

5月に同じようなことが私の所属部署であって、6月になったらそのままのことがネットのタイトルになっていたので、ブログの話題にした。20170626_line

まずは、ウチの会社で起きたこと。
その社員は、以前あることが原因で軽うつになり、今は普通に出社している。
その社員は30代の独身の男性。

私や本部長と部屋は別なのだが、ある時同じ部屋にいる顧問から「もう1週間近く休んでいるけれど、知っている?」と本部長に話した。
どうも体調が悪く、上長である課長によると声が出ないとのことで、毎日「LINE」で休む旨の連絡が来たとか。
本部長としては「1週間も休んでいるのだったら、報告してよ」と課長に言っていたが、それよりも「休む場合ってLINEは、いいのか?」と私に聞いてきた。

今年新人研修をした私としては、若い人たちは若い人たちなりに、ツールをうまく使い分けをしているのは、聞いた。
彼らからすれば「メールよりもLINEの方が既読が分かるから、連絡としては確実」と言うと思う。
でもLINEもスマホメールも使っていない本部長からすると「使っていない人には連絡来ない」と疑問を投げかけていたが、それはそれで、分かるような気もする。

一応社員規定などには「連絡する」とはあっても「電話じゃないとダメ」とは書かれていない。
さらに先に書いたように「既読」で確実だと若い世代は思っているから「なぜダメなんだ」と言うと予想はつく。
もうこうなると「常識」の線引きが世代によって違うことが根本的な問題となる。

「どうなんだろうね~」と話していたら、6月の初めに「上司に『LINE』で『退職させてください』、書面で出さなくても法的に有効?」というタイトルでネットに記事が載っていた。
こちらは「法的視点」なので、私たちが感じていたこととは違うけれど、「何でダメなのか」と若い世代に言われると困る。
ま、退職の場合はやっぱり書面で捺印がないと、「本物である」証拠にはなりにくいから、ダメな気がするが、会社を休むくらいのものは『「LINE」でどうしてダメなんだ』と言われると、かなり困る。

きっとそのうちに社員規則には「LINE」は可とか不可とか書かれるようになるのだろう。
そうそう新人研修の時に聞かせてもらったが、LINE、インスタグラム、ツイッターといろいろな使い分けをしていることを教えてもらった。
いつの時代も若い世代は新しいツールをうまく使い分けている。
私が若い頃、よく年長者に言われた「今の若いのにはついていけない」という言葉を、今、私の世代が言い始めてきている。

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2017年6月19日 (月)

社員の急死

5月の最後の週の月曜だった。
出社してきたら隣の席の本部長が「○○さんが亡くなったって知ってる?」と聞いてきた。
「えっ?」
前の週に食堂へ向かう廊下ですれ違って挨拶したんだけれど?20170619kyusi

職種が違うから、同じ部署になったことはないけれど、仕事柄ちょくちょく相談させてもらったり、打ち合わせさせてもらったりしたし、私が子会社にいた頃から知っているので、結構親しくしていた。
彼は、私の一回り下。
50歳の少し前で、縁も無かったのかずっと独身だったようだ。

あまりの急のことで、最初の社内回覧では「通夜・葬儀の近親者なので」ということで会社関係は遠慮したいようだった。
私の部署は本部長の判断で、数人がお通夜に行き、香典も遠慮したが、営業の人たちは「焼香したい」との声が大きく、結局100人近くがお通夜に、本葬には社長も出席することとなった。

亡くなった状況を聞くと本当に急だった。
土曜に職場の人たちとゴルフに行き、後半のハーフへ行く時、本人は「大丈夫」と言っていたが、ずいぶん調子が悪そうだったみたいで、職場仲間もゴルフ場のスタッフも「やめて、休んでいた方が良い」と無理やりに休ませたのこと。
休憩させて、ラウンドしていたら救急車の音がして、職場の仲間が「もしかすると」と戻ったら、もう亡くなっていたとか。

脳のスキャンには異常がなく、ご遺族の希望で司法解剖もしなかったので、しっかりした死因はわからずじまい。
ただ、残業が多かったこと、毎年の健康診断もいつも保健指導が入り、近しい職場の人には「そのままじゃ、良くないよ」とも言っていたとか。

弔問にいった社員に聞くと、「眠っているような顔だった」というから、そんなに苦しくなかったのかもしれないね?としばらくは、いろんな人たちと彼の急死について話題にし、さらに月初めの全体朝礼でも黙祷を捧げた。
50歳前で、そんなふうに突然亡くなってしまうのをすぐ近くで感じると「毎日心残りのないように生きておこう」としみじみ思ってしまった。

同窓会に行っても、友人の死を聞くことが増えてくる年齢。
60歳を迎えるということは、自分より若い人が亡くなることを聞く機会も増えるということなのだと気づかせてくれる出来事だった。

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2017年6月 5日 (月)

新入社員研修の雑感

6月になり、今年度が始まって丸2ヶ月過ぎた。
そのうちの1ヶ月は新入社員研修で拘束されてしまった。20170605_kensyu
一時期当社は、業績の関係であまり積極的に新人採用が出来なかったし、せっかく入れても会社側の受け入れ態勢が整っておらず、若い社員から退社していくなど、社員全体の高齢化が進んでいる。
そこで、昨年度あたりから「若手の育成」「次世代育成」が方針の1つに掲げられるようになった。

その具体策の1つとして、これまで10日間あまりの新人研修を、営業社員に限り1ヶ月に延長し、実務に近い形で研修することとなり、その講師役を受け持たされた。
講師役については、お客様である専門学校やこれまでの新人研修でやっているから良いが、1ヶ月(実質は3週間くらい)に及ぶ長期間はなかなかない。
さらに通常業務が免除されるわけでないので、研修に対応しながら隙間を見つけて、通常業務にも対応するという1ヶ月が続いた。

何しろ初めての長期研修なので、コーディネートする人事部も、対応するこちらもいろいろを準備不足だったり、不具合が起こったりしたが、何とか無事終了した。
この1ヶ月の特別研修を受けたのは、営業職とデザイナーの卵の11名。
最初は営業職だけの話だったが、「原稿整理とか校正ともやるんだったら、うちの新人も受けさせて」とデザイナーの所属する部門から依頼されて対応することになった。

営業職の新人は、毎日私の「印刷物制作のための研修」を半日、あと半日は「印刷物見積もりのための研修」と、とにかくみっちり研修漬けの毎日。
一般の人は知らないが、印刷物というのは実は「オーダーメイド」の製造物なので、1つ1つ全部価格が異なる。
そして出来上がるまでの工程も、オーダーによって異なるので、意外と見積もりが難しいものなのだ。

「見積もり研修」を対応するのは、私と同じ年齢の「定年組」の印刷営業スペシャリスト。
そういう意味では、我々の年代は現在本当に「次世代育成」に助力する立場なんだとはっきり分かった。

さて、肝心の研修の状況は・・・・。
例年そうだが、どうしても学校勉強の延長の考え方で「正解を出さないと」とか「どうやったら、良いのか」とか、そんな取り組み方や質問が多く、研修に進んでいくにつれ「学校で勉強しているんじゃないんだから」と何度か注意する必要があった。

他にも、「自分だけがどんどんやってしまう子」「やっている子を見ているだけの子」「自分が納得するまで話し合いたい子」などなど、いろいろなタイプの違いがあって、こちらとしては、なかなか面白いものがあった。
後半になるにつれ、かなり実際の業務に近づき、現在起きているさまざまなミス要因に近い出来事などに出会うようになると、こちらの対応も厳しくなっていく。

そして、研修の最後の方は、「だんだん現実的になってきました」と元気がなくなってきたのだが、私の視点から見れば、「段々社会人の顔になってきた」と少し微笑ましくみていた。
さて、そんな研修を受けた新人たち。各事業部の各営業部に配属されてどんな活躍をしてくれるのか?
半年後、1年後に彼らの意見を聞いてみたいものだ。

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2017年5月29日 (月)

「便利な社会」の見直しが始まるか

ちょっと時間が経ってしまったが、GWが始まった4月の最終に、「やっと本質に触れる記事」と思うことがあった。
それは昨年起きた代理店であるD社のことを特集として取り上げた連載記事だった。20170529_benri

最初はニュースやワイドショーや初期の新聞記事に書かれていたような「企業側に大きな原因・責任がある」という話だった。
実際に「自殺者を出した」という現実から「企業側に大きな責任がある」というのは間違いない。
でも、少しだけそのD社と同じような仕事をしており、日頃感じている疑問に対しては、「何の答えにもなっていない」と思っている。
これは、今までこのブログでも何度も書いたけれど「顧客のニーズ」に問題はないのか?ということに立ち戻る。

この「顧客のニーズ」にスポットを当てていたのが、冒頭で紹介した「本質に触れる記事」だった。
この記事の大見出しは「『お客様は神様』限界に」となっており、記事中のタイトルには「過剰サービス社会 見直しに」となっている。

この記事には「深夜残業原則禁止」と言われても、お客様側から「会社のメールや携帯が使えないなら私用を教えろ」と言われる現実と「残業を減らせと言われても、我が社だけでは無理」という企業の言い分が描かれていたが、とてもリアルな出来事と感じ、この問題の「本質に触れた」と書いた。

スキーバスの事故 で多数の学生が亡くなった時も、同様のことを書いた。
「その安さを求めたのは、誰だったのか?」それを無いことにして「責任は企業にある」というのはおかしくないか?

言うまでもなく、企業は利益が必要になる。
利益を上げるためには、運営のための経費以上の収入がないと成り立たない。
収入を得るには、当然受注しないといけない。
だから、顧客のニーズにできるだけ応えて受注に結びつけたい。
今の企業の経営ロジックは、概ねこんな感じだ。

「顧客のニーズ」は重要だけれど、時には過剰な「顧客のわがまま」になる時がある。
「人や設備が動く場合には、コストがかかる」の大原則で言えば、見積もり作成時になかった作業や項目があれば、追加見積もりになるのは当たり前だ。
ところが、それがウチの会社だけなら良い。
「いいですよ、追加料金なしでやりますよ」という会社が出てくるから、困る。

実際には利益を削っているにも関わらず「企業努力で、ちゃんと利益は出てます」と言っちゃうから、お客様からは、どんどん「ニーズ」が増えてくる。
で、結局「サービス残業」で夜中までやって対応して、お客様は満足するけれど、人を雇えるほど利益は出ない。出ないから、またサービス残業で凌ぐ。

そしてお客様は「やってもらうのが当たり前」になって、わがままの顧客に対応し続け「過剰サービス」「便利すぎる社会」が生まれてきたのではないだろうか?
今回だけに限らない「働きすぎ」とか「過重労働」とか「サービス残業」などの問題は、この社会構造が間違っていないか?という議論をしないと本当の解決につながらないのではないだろうか?

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