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2021年9月13日 (月)

人生相談に見る感覚の差

新聞には「人生相談」という欄がある。20210913_20210906103201
この「人生相談」、遥か昔からあってどの新聞にもあるし、若い頃職場で流れていたAMラジオでもそんな番組があった。
ラジオの場合は、相談者と回答者が電話で話すので、結構生々しかった記憶がある。
「今もラジオでやるのかなぁ」と思って調べたら、ラジオはもちろんYouTubeにも数多くチャンネルがあって「いつの時代も相談したい人が多いんだなぁ」と思ってしまった。

「人の不幸は蜜の味」と言われるが、この人生相談がいつの時代もあるのは、見知らぬ他人の悩みは、まさに「蜜の味」なのだろう。
私自身、そこまで思っているわけじゃないが、新聞を見ているうちに、時として目に留まることがある(これは、タイトルが上手いんだろう)。
今回、この話題を取り上げるきっかけになった人生相談のタイトルが「知人段男性からの長年の年賀状~悩む」で40代の女性会社員の相談だった。
その内容そのものは割愛するが、回答者の答えに、ちょっとびっくりした。

そこには「年賀状は年末に、今年送られてきたそれを一枚一枚見ながら書きます。おおかたの人がそうだと思います」と書かれていた。
それを読んで「この人、今の年賀状のこと知っているのかな?」と疑問に思った。
回答された方は70代後半の人なのだが、確かにその年代の人は「一枚一枚見ながら書く」かもしれないが、40代の人はそうだろうか?
私は仕事の関係もあって、結構早くから年賀状の宛名書きはPCでやるようになった。
今ではいろいろなアプリもあるし、最近ではネットで対応もしてくれる。
このネット対応など、郵便局そのものが対応している時代だ。

60歳を過ぎてから、年賀状の枚数は意識的に減らしてきているが、それでもありがたいことに未だに送っていただいている人が何人かいる。
そのほとんどがプリンタ印字の宛名書きになっている。
60代半ばの私でさえ、そうだ。
相談者は40代の女性。
おそらくPCも使っているだろうし、もしかするとスマホからの年賀状印刷かもしれない。

そんな人が「一枚一枚書くよね?」なんて言われて果たして「はい、そうです」と思うだろうか。
私自身、印字の前にはもらったか確認するし、住所が変わっていないかも確認するが、そうでなく以前のデータのまま、何となく印字する人も多いと思う。
それくらい回答者の方と、今の年賀状の作り方は違ってきてしまっていると思う。
相談に対する回答は、決して変とは思わなかったが、その前提の説明があまりに時代と合わない言い方だったため「この人、分かってないなぁ」という思いが強くなってしまった。

今も昔も「人生相談」は続いていると冒頭に書いたが、デジタル化やコロナ禍で急速に変化したさまざまな活動の変化をしっかり認識していないと「ちょっとずれた」答えになってしまった。
変化のスピードが凄まじい勢いで増している今、年齢だけ重ねて相手の状況がイメージできない年寄りにならないように、気を付けようと思った記事だった。

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