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2021年7月12日 (月)

言葉の定義

このブログでたびたび取り上げている「英雄たちの選択」で、6月後半に放送されてた「徳川慶喜・パリ万博大作戦 〜600万ドルを確保せよ〜」を観ていて「やっぱりそうだよねぇ」と思うことがあった。
そうそう、この内容はちょうど昨夜「青天を衝け」で放送されいて、前もって知っていたのために、なかなか面白かった。
20210712

その時のゲスト出演者である「島田 久仁彦(※1)さんがおっしゃった「話し合いに入る前に、言葉の定義付けをする」という発言がそれだ。
※1=島田 久仁彦 (しまだ くにひこ) 1975年生まれ。大阪府出身。国際ネゴシエーター・紛争調停官・地政学リスクアドバイザー。

この時の番組や島田さんが話していたのは「外国と交渉する場合」の注意ポイントとしての「言葉の定義」だった。
国際紛争の場で、話し合う前に「単語ひとつひとつの定義を確認する」という作業と行うと話していた。
このことは、異なる言語圏では必須なのだろうが、実は自分たちの身の回りでも良く発生しがちで「そういう意味じゃない」と感じることがある。

私が新人研修でよく話をするのは「赤」という言葉を聞いて、それぞれがイメージする色は、実は異なっているので「見本で確認するか、数値で表すこと」が大事だということだ。
私たちがデザインの世界に入ったころはアナログの時代だったので、色も大きさもすべて数値で表していたが、デジタル化になったためにその習慣がなくなり「もっと大きく」とか「もう少し赤く」とか、曖昧な表現で伝えるようになってしまった。
このようにちゃんと「定義づけされていた」ものでも、その定義がなくなっているのに加え、会議やお客様との打ち合わせでも定義付けされていない言葉を使用して「お互いに理解した気持ちになっている」と言うことが、よく見受けられる。

管理職だった頃に、部下の企画書を確認していて例えば「社員の理解が拡がる」に効果があると書かれていたとする。
この言葉はよく聞くが、私は「例えば、この理解ってどういう定義なのか?」と訊ねた。
「うん、しっかり分かって今後に活かせる」
「なんとなく主旨は伝わった」
「大事だということは分かった」
これら全部「理解」と言い表せるのだが、そこをきちんと定義付けしていないと、この企画の「本当の効果」は相手に伝わらないと注意していた。

若い人から見れば「年寄りが細かいことを気にするなぁ」と思われるだろうが、デジタル化になってSNSなどで、短い言葉でコミュニケーションを取っているからこそ、定義付けされていないことで誤解や伝わらなさなどが、昔以上に起きていると感じている。
これも年寄りの杞憂なのであれば良いのだが、TVを観ていて「言葉の定義」ってやっぱり大事だよねと改めて思った次第だ。

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