« 「燃えよ剣」再び | トップページ | 数年後を考える目と数十年後見据える目 »

2020年7月13日 (月)

コロナ禍の株主総会

20200713 今年3月~5月にかけて「新型コロナウイルス」騒動について、書いてきた。
その後、速やかに治まったわけでなく「緊急事態宣言」「県を跨いでの移動」などが解除され、徐々に経済活動の復活に舵を取りつつある。
とは言え、やはり「人が動く」「感染が拡がる」のは避けられず、東京では終息していく感じになっていない。
そんな状況の中、上場企業の悩みのタネは「株主総会をどうするか?」という問題だった。

再雇用の立場になってから、広報・総務や人事など「管理本部」の業務を手伝うようになったことは、ずっと以前に書いた。
手伝う範囲は毎年いろいろ増えている(良いことか悪いことか分からないけれど)。
ちょうど手伝い始めた年度から、それまで自社内で開催していた「株主総会」を、公共施設を借りて開催するようになり、そのサポートもしてきた。

ところが今年は「新型コロナウイルス」「3密」を避けるように言われている真っ最中に「株主総会」シーズンがやってきた。
各社とも「どうする?」という状態になり、当社の総務部長・副部長は連日頭を悩ませていた。
普通だと「出来るだけ多くの株主様に来場していただけるよう」と準備していたのが、今年は真逆。
「どうしたら株主様に来ていただかないようにするか?」が大きな課題となった。
当社の株主総会は6月末なので、早めに開催される大きな企業の状況を参考にしながら、準備したがやっぱり分からないことも多かった。

まず事前に株主様に送付する「招集通知」「出来るだけ来場せずに、議決権行使書の利用」を促すコメントを記載した。
そしてこれは「新型コロナウイルス」対策ではなかったが、来場記念品の進呈もやめた。
会場も公共施設だったが、やはりそのような施設も対策のために、予約受付を中止したために、数年ぶりに自社開催とした。

事前にリハーサルを行うのだが「席と席との間隔」「役員全員のマスク着用」「議長席・答弁席のシールド」など例年とは全く異なる配慮や準備が必要なことが次々に分かってきた。
そんな状態なのに、管理本部内の他部署が「準備が悪い」などと陰口を言っているのを見て、「自分は何もやっているないのに批判するのは卑怯だ」と例の拉致被害者である横田滋さんが亡くなった時に、息子さんが「マスコミや政治家」に対してコメントした言葉を思い出した。
どうも最近はSNSの発達のせいか「傍観者」が無責任に「辛辣な批判」をするのを目にするが、同じような傾向が自分たちの周りにも増えている気がする。

たまたま私が受け持っている案件のお客様が、当社より2週間早く総会が開かれ、ご担当者も「広報部門」の方だったので、いろいろ教えていただいた。
「送迎のバスはなし」「お土産なし」「総会後の見学ツアーもなし」として「せっかく来ていただいても、何も楽しいことがない総会」として準備したとのことだった。
さらに受付時には「非接触検温」していただき、もし熱がある方は別室に案内する準備もしたと教えていただいた。
他の企業も似たような対応で、新聞などによると「前年の10分の1」程度の株主様の出席だったようで、開催時間も30~40分と、いつもの半分くらいで終了する企業が多いようだった。

最後に残った課題は「質問される株主様を、どこで話していただくか?」だった。
例年は係員がマイクを持っていくのだが、今回は「マイクに触ってほしくない」「使用後はマイクカバーを変更」「マイクそのものを消毒シートで除菌」と対策を考えた。
最後に、コンサル会社のアドバイスを参考に、会場の真ん中に「マイクスタンド」を設置し「質問する株主様は、わざわざ移動していただく」ように準備した。

一番懸念していたのは、株主総会当日までに社内で感染者が出てしまうことで、もしそうなったらすべての準備が無駄になる。
幸いそんな最悪なことも発生せず、当日は天気も雨模様で、株主様の質問もなく25分くらいで終了した。
いろいろ大変だったが「新型コロナウイルス」がなければ、このようなことをすることなく、なかなか貴重な経験だったとポジティブな感想を持っている。
ま、もちろん無事に済んだから言えるのだが……。

|

« 「燃えよ剣」再び | トップページ | 数年後を考える目と数十年後見据える目 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「燃えよ剣」再び | トップページ | 数年後を考える目と数十年後見据える目 »