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2019年1月 7日 (月)

年末に見たNHK番組2本

新しい年になったが、話題は昨年末というか12月初旬に見たテレビのこと。
昨年の1月のブログを見直したら、同じように年末番組の話題を取り上げていた。
やっぱり年末は少し時間があるし、TV局(といってもNHKが多いが)も良い番組を年末年始に出してくる影響だろうか?
20190107

●アナザーストーリー
 ~運命の分岐点。衣笠祥雄
私世代の人間だと「赤ヘル軍団」とか「連続試合出場記録の鉄人」とかいう言葉が最初に浮かぶ人だ。
ただ、この人の野球人生を詳しく知らなかったので、入団するまで、そして入団当時の様子など初めて知ることが多かった。
 
それまで、真剣に野球に取り組んでなかった衣笠さんに対し、根本監督から「お前、プロ野球選手やんな?何売れるの?」と言われて、初めて自分自身の力を見直すきっかけになったエピソードは、野球選手に限らない「深い言葉」だった。
野球選手じゃあなくても、これを聞かれて答えられる人って、そうそういないんじゃあないかと思う。

私自身を振り返ると、それを考えた時期が確かにあった。
今の会社の前に勤めた制作プロダクションに入社した時、自分より10歳以上年下のデザインを見て「あんな発想は俺には無理だなぁ」と思ったことがあった。
じゃ、それに負けない武器を持つならと、当時導入されたばかりのMacintoshのことを詳しくなろうと思ったことを思い出す。
 
途中から「連続試合出場」の話、そして「人としての優しさ」、さらに有名な「江夏の21球」の場面など、衣笠祥雄さんの人となりが分かるエピソードで盛り上がっていった。
そして、番組はエンディングへ。
エンディングロールが流れる中、衣笠さんが「スポーツは誰に向かってしてるんですか?」とディレクターに問いかけた。
「それは子供たちですか?」と答えるディレクターに「だから、子供達が見て正しいと思ってる道しか歩いちゃいけないんです。」「そして、マスコミもそれを忘れている」
この最後の言葉は、衣笠さんの遺言のようなもので「重い言葉だな」と心に染入っていった。
 
●昭和の選択「開戦を回避せよ!
 ~近衞文麿・日米交渉の挫折~」
「近衛文麿」と言う人は名前ぐらいしか知らなかったが、今回初めて詳しく知った。
今回、この番組を取り上げたのは、1つは「ポピュリズム」の危うさが分かったと言うことだ。
トランプ大統領が出たことから「ポピュリズム」と言う言葉を知ったが、大衆の望み通りに動く政治家は実は国民のためにならないことがあると知った。

最後の締めで、磯田氏が「ポピュリズム」で大衆迎合し「ワンフレーズ」で単純化し、判断を間違える危うさを話していたが、それを聞きながら「小泉総理」ってもしかすると、その道を歩んだんじゃないかと思えた。
「ワンフレーズ」「自民党をぶっ壊す」と言い、政策も知らず熱狂的に「小泉ファン」を作り、高い支持率を保ち続けた。
ただ、信念どおり政治を行う場合、あまり支持率ばかりを気にするのは良くないんだなぁと思えた。そういう意味では、マスコミも「支持率」ばかりスポットをあてて報道するのは考えものだ。 

最後に「松岡洋右」と言う人と「ハル国務長官」と言う人の話が印象に残った。
「あり得ない前提(この場合はドイツが確実にイギリスに勝つ)でモノを考える人」が松岡氏。だから「日独伊三国同盟」を締結してしまったと言う話。
そして、何とか戦争を避けようとする日本の総理とアメリカの大統領がいても「原理原則」を第一とする法律家出身の「ハル国務長官」という人間の影響で、戦争に進んでいってしまった話。

国と国の戦争なのだが、実は「個人のパーソナリティ」が最終的に大きな影響になっていく怖さを知った番組だった。

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