« 英雄たちの選択~大村益次郎の回で感じたこと その1 | トップページ | 殿、利息でござる!(無私の日本人) »

2017年5月 1日 (月)

英雄たちの選択~大村益次郎の回で感じたこと その2

前回の続き。
20170501sanpei
の前に、この「大村益次郎」という人、20代に司馬遼太郎さんばかり読んでいた頃に知った。
「花神」という小説(昔々、大河ドラマになったようだ)で、この人が主人公で「一般の志士」とは違う面白さで、とても記憶に残っている人だ。
小説では「大村益次郎」という名より「村田蔵六」時代が長く語られたので、こちらの名前の方が「ピン!」と来る。
この小説を読むと、なぜこの人の像が「靖国神社」にあるか、とても良く分かる。

「一般の志士」と違う面白さ。
さっき、そう書いたが、この人には「幕府を倒そう」とか「政権を朝廷に」とか「攘夷」とか、志士にありがちな「思想」に基づいて活動したわけではない(少なくとも「花神」では、そんな感じで書かれている)。
元々は医者なので、西洋の進んだ学問や技術に強烈に「知りたい・学びたい」欲があり、その実践として幕末・戊辰の戦略に関わったに過ぎない。

この人は、「当たり前です。勝てるように考えてあるのです。」という熱い思いを胸に抱く志士には不愉快な言葉を、普通に言ってしまう。
多分、今、自分の周りにいたら「嫌な奴」だと思う。最終的にはそんな周囲の感情によって殺されてしまうのだが。

さて、本題。
この人が西洋から学んで実践したのが「散兵戦術」
当時の武士の「みんなでわ~~~って攻めていく」戦い方ではなく、現代の軍隊のように「小隊制」で、目的を1つに戦い方を小隊にある程度任せる。ざっくり言うと、こういうことらしい。

番組中、この「散兵戦術」の話の時に、中野信子さんが「その場合、小隊がかなり訓練されて、優秀なリーダーでないと勝てなくないですか?」と質問した。
答えは「その通り」であり、しっかり訓練され、優秀なリーダーが必要で、それぞれの小隊が「自立」出来るだけの力がないと「散兵戦術」は成立しない。

この答えを前回の「会社を生活の場と考えるか?会社を自己鍛錬の場と考えるか?」のように「会社」に当てはめるとどうなるか。
やっぱり「社員教育」「優秀な管理職(の育成)」がとても重要だと分かる。
そして、さらに重要なのが「自立」になる。

あまり言いたいことではないけれど、若い人を見ると「指示待ち」もしくは「確認待ち」が多く「自立」している感じは薄い。
でもそれは、半分は「会社という仕組み」がそうしていて、中途半端に「権限」を与え、ある時は「自分で考えろ」、ある時は「自分勝手な判断をするな」と言う。
この矛盾した命令の中で兵隊たちは困惑してしまう。
もちろん一番重要なのは、上司の矛盾が「実は適切な状況判断」が加味されていることに気づくことだが、それは、経験がないとなかなか難しい。

この問題は、日本中のどの会社にもある課題だが、この「散兵戦術」の構築の中に、解決の糸口があるのじゃないかと、番組を見ながら思った。
2回に渡って書いてきたが、今回の【英雄たちの選択~「大村益次郎『武士よさらば 大村益次郎 常識を破壊する組織革命』」】 には、学ぶべき話や共感できる話が多かった。

|

« 英雄たちの選択~大村益次郎の回で感じたこと その1 | トップページ | 殿、利息でござる!(無私の日本人) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 英雄たちの選択~大村益次郎の回で感じたこと その1 | トップページ | 殿、利息でござる!(無私の日本人) »