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2016年1月25日 (月)

ヒトラーが生まれた理由を発信していくべき

昨年の終わりごろからNHKで「新・映像の世紀」 が始まった。160125_hitora
この影響で年末年始には、以前放送された「映像の世紀」 のデジタルリマスター版が放送された。

「新・映像の世紀」の3回目は「時代は独裁者を求めた」と題してヒトラーに焦点を当てた内容だった。
以前の「映像の世紀」でも第4回目に「ヒトラーの野望」として放送されており、やはり20世紀を振り返るときに「ヒトラー」に触れないわけにはいかないことを改めて感じたものだ。

というようなことで、年末年始に続けて「ヒトラー」が台頭し、そして滅びるまでを見た。
見て思ったことがある。
「だから、ヒトラーは支持されたのか!」

「ヒトラー」というと、アウシュビッツを初めとするユダヤ人大虐殺や、ピカソに「ゲルニカ」を描かせた世界最初の無差別攻撃など、残忍な面だけが有名だ。
だから、私自身も「どうしてあんな狂人が支持されたのだろう?」と思っていた。

ところが今回の放送を見て、もしも私があの時代に生きていたら、やっぱり支持したかも知れないと思った。
彼が台頭した当時のドイツは、第一次大戦で敗れ、巨額の賠償金を背負わされていた。
そしてその時の政治家は「議論ばかりで何も決められない」状態だった。
「私なら、決めて実行する!」として獄中で「我が闘争」を執筆し、ヒトラーは「有言」、「実行」を約束して世論を動かしていく。

規模や世代背景は違うけれど、民主党政権から安倍内閣に移っていく時と、ちょっと似ていないか?
「議論ばかりで何も決められない民主党じゃダメだ」といって、強引な面もあるけれど、次々政策を決めていく安倍内閣。
昨年大規模なデモが発生した「安保関連法案」は、この危うさに対する行動だったのだろう。

そして「ヒトラー」は実際に「アウトバーン」を造り「フォルクスワーゲン」を生み、巨額の賠償金を返した上に、経済的にドイツを豊かにしていった。
それならやっぱり国民から絶大な支持を受けるだろう。

そこから先は「ヒトラーの狂気」がどんどん大きくなってしまったけれど、ずっと疑問だった「なぜ、あの狂人が支持されたのか?」という疑問に対し、自分自身だって、簡単に支持側に回ることが起きるのだと、今回気づかせてくれる放送だった。

これからも「ヒトラーの残忍さ」だけを発信するだけでなく「なぜ民衆は支持したのか?」を丁寧に説明し、あの狂気に簡単に巻き込まれる可能性があることを、テレビや歴史家は話すべきだとも思った。

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