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2014年10月20日 (月)

やる人、集める人

ある日新聞の中で見つけた言葉。
「己より優れたる者を周囲に集めることに秀でたる者、ここに眠る」
これは、鉄鋼王カーネギーの墓碑銘ということだ。

原文はもちろん英文で
Here lies one who knew how to get around him men who were cleverer than homself.

Carnegieネットで検索すると日本語訳は、少しずつ言い回しが異なるが、ものすごく砕いた言い方すれば
「自分より、すっごいデキる奴を集める力があった人」という感じなんだろう。

この言葉を若い時にもし聞いていたら、どう感じたのか分からないけれど、50代後半、ずっと会社と言う組織の中で生きてきた今、「なるほど」と感じる言葉だ。

「自分のことは自分でやりなさい」と、どこの親も子供に言う。
だから、「仕事」ってのは、「自分ですること」というイメージが強くある。
特に日本は「職人の技」みたいなことを尊ぶ文化があるから、その傾向は強い。

実際に私自身も「自分の能力の追及」的な考え方で、この年齢まで仕事をしてきているし、これからもそうするだろう。
しかし、このカーネギーの墓碑銘は違う。
「仕事ができる奴を集める力」がすごいと言っている。

どちらも「能力」に変わりないけれど、「職人技」を大事にする日本は、どうしても「あいつって、人にやらせてばかりじゃん」的な目線で、カーネギー的才能の持ち主を見る。

ずっと組織で生きてきた経験でいえば、やはり組織の上に立つ人は「カーネギー的能力」のある人だと思う。
これはマネジメント能力とはちょっと違うけれど、私の近くにこれに近い人が居る。

その人は私より年下だが、知り合った頃に
「そんなに人にばかり頼んでいたら、一人で生きていけないよ」
と言ったら
「一人で生きていくつもりはないんだ」
と言っていた。

今彼は、ウチの部署のNo.2になっている。
そして、私自身、彼の「カーネギー的能力」は敵わないなぁと思っている。
カーネギーのことを見れば分かるように、当然こういう能力の持ち主の方が、大きな仕事を成功しやすい。

これはもう「能力」の種類の違いで、どちらがスゴイという比較できるものじゃないと思うが、私自身のことを振り返れば、やっぱり自分自身が「やる人」の方が「満足感が高い」と感じる方だから、カーネギー的な能力としては向いていないんだろうと思う。

管理職が苦手な人が多いし、悩む人が多いが、それは「カーネギー的能力」を持つ人の方が、比率としては少ないのかもしれない。

最近、組織にずっといたから、感じたり分かったりすることがあるのは、会議にでるせいなのか、それともそんな年齢なのか?
いずれにしても、また人の見方に1つ新しい感覚が備わった言葉だった。

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