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2014年9月16日 (火)

カラータグ

ある朝のNHKの「おはよう日本」「“いろ”を楽しむ視覚障害者」という特集が放送された。
詳しくはHPを見てほしいが、目の不自由な方が「色」を認識するための「カラータグ」の紹介だった。

こう書くと「身障者への補助ツール」となって一般人には関係ないような気がしたが、この番組のアプローチと紹介は、素晴らしかった。Colortag

まず全盲の方が「おしゃれを楽しむ気持ち」を紹介。
「服や持ち物のコーディネートをして、おしゃれを楽しみたい」
恥ずかしながら、まずこの言葉に気づかされた。

仕事柄、ユニバーサル・デザインには少し関わり「視認性」「認識性」などを考慮して制作することを知っているが、そもそも健常者と同じように
「おしゃれを楽しみたい」
という気持ちについては、全く気が付いていなかった。

「全盲の方に色の認識があるのか?」
という疑問にも番組は応えていた。
これもHPに載っているが、全盲の方もそれまでの生活や人との会話で色のイメージがあり、調査すると健常者と同じ「色相環」が出来上がった。

「色相環」はデザインの学校で学んだ色の知識の基本だが、色の基本構造で、全盲の方も同じように認識していることは、本当に驚きだった。
そして、この「色相環」の形を利用して、手で触って「色が認識できる」カラータグを紹介していたが、このようなステップで番組で見ると、最初に書いたような「身障者への補助ツール」と無味乾燥的な紹介でなくなり、すごく感心したし、実物を見てみたいとも思った。

ある時期、週刊誌などで話題になった「身障者の性欲」
そしてある番組で見た記憶だが「身障者だからと言って善人ばかりでない」とのコメント。
そうなのである。
(少なくとも私は)「身障者はハンデがある分、健常者とは違うのだ」と気持ちの上で区別(バリア)し、だから健常者では当たり前の「性欲」「嫌な性格」そして今回の「おしゃれ」なんてものは、存在しないと勝手に思ってしまっていたのだ。

そんな視点で考えると、まだまだ多くのユニバーサル・デザインは必要であり、そして真のバリア・フリーのための工夫は、いくらでもあるのではないかと思った。

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