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2014年5月19日 (月)

人の中に棲む善と悪

ちょっと古い話だが、サッカーのスペインリーグで、ブラジル人選手に対しバナナを投げつけた観客のことが話題になった。
バナナを投げた観客はブラジル人選手に対して「差別的な意味」でバナナを投げつけ、それに対し選手はピッチの中で、平然とバナナを食べ、プレイを続けた。
その冷静な態度は賞賛を呼び世界中のアスリートが「バナナを食べるパフォーマンス」で人種差別撤廃を訴えた。Zinnsyu

他にもアメリカのプロバスケットボールで、あるチームオーナーが人種差別的発言を行い、そのチームの選手はユニフォームを裏返しに着用し試合に出て、抗議の意志を示した。
プロバスケット協会は、そのオーナーに250万ドルの罰金と永久追放処分とした。

東日本大震災の時の冷静な態度で世界中から称賛された日本人だって、悲しいけれど、同じようなことをやっている。
熱狂的サポーターで知られる浦和レッズでは、心ないファンが「JAPANESE ONLY」の横断幕を掲げ、チームの管理責任という形で無観客試合を実施した。

その他にも昨年の7月に書いたような「ヘイトスピーチ」のように最近では日本人も差別的発言や行動が報道されるようになった。これは、最近の中国や韓国との関係が起因しているのだと思えるが、それにしても悲しい言動だ。

例の韓国船沈没のニュースを見て「日本人はそんな無責任なことしない」って思う人がほとんどだろう。欧米では「タイタニック号」の沈没を例に出して、船員やクルー(映画でもあった音楽隊までも)が乗客の安全を第一として行動し、自らは船とともに沈んだと言っているらしい。

でも、人にはどうやら自分でも気づかない「悪い」虫がいるらしい。
そうでなければ、東日本大震災で世界中を感動させた日本人が、ヘイトスピーチのような悲しむべき行動をすると思えない。

池波正太郎氏は「鬼平犯科帳」の中でこんな言葉を残している。
「人は良いことをしながら悪いことを、悪いことをしながら良いことをする。まことに不思議なものなのだ」。
だから、私の中にも「善と悪」が同居していることを自覚しているけれど、出来ればちょっとだけ「善」の心が多い人間でありたいなと思っている。

世界中で起きている差別的言動のニュースを見ながら、そんなことを思ってみた。

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