« 良い顔の年齢 | トップページ | 会社勤めでやりたいことだけに執着した人 »

2014年4月28日 (月)

着物始末暦~中島要

昨年の10月に「お気に入りの小説作家遍歴」 という記事を書き、その終わりに高田郁さんの「みをつくし料理帖」が面白いと紹介している。Kimono

その後も読み続け、春に最新刊が出たが、その巻末には「次回で最終巻」と書かれており、楽しみなような惜しいような気持でいる。

正月に実家に寄り、兄貴にこの本が面白いと話しており、春に「豊島屋の白酒」を通販で送ったら、「みをつくし読んどるよ」とメールが返ってきた。
ちなみにこの「豊島屋の白酒」は、佐伯泰英氏の江戸時代小説「鎌倉河岸捕物帖」に出てくる江戸名物だ。

「みをつくし料理帖」が次回で終わることも少し頭の中にあって「何か新しいシリーズはないかな?」と思っていたら、この本に出会った。

「着物始末暦」
江戸時代小説を読み始めたのは、40代だったから、もう10年以上も読み続けているが、長く読んでいると、いろんなことを覚えていく。
一番大きいのは江戸時代の地名。
今では、大体今のどの辺りなのか分かるようになって、逆に「良くこんな距離を歩いて移動するなぁ」なんて思う。

あとは風習や当時の商売、武士俸禄の仕組みなどなど。
「札差」なんて今ではなくなってしまった商売だが、武士の俸禄と江戸時代の商売の両方が分かる仕事だ。

その中の1つで「着物の柄」がある。
私自身、服装に興味がある方ではないが、やたらと出てくる柄や色の名前は気になっていた。
色の方は自分の仕事の関係で「日本の伝統色」の名前や色を知っているので、そうでもないが、柄は知らない。

おそらく友人の揚巻さん は、その方面の専門家なので、聞けば一晩中でも語ってくれるだろうが、本を読んでて「この柄って、どんなのだろう?」とわざわざ調べるほど興味をもっていなかった。

ところがこの「着物始末暦」は、巻末に簡単な「柄解説」が載っている。
これが興味をそそって、1冊買ってみた。

主人公は天涯孤独な着物の「始末屋」
普通、染や直しなど江戸時代特有の「分業制」で行う着物の始末(今で言えば修繕とかリサイクルとか)を、たった1人で、天才的に仕上げてしまう才能の持ち主だ。

タイトル通り、話の中心は「着物」になるけれど、読み続けていくと「着る人の気持ちをどう受けとめるか?」という人の心の話になっていく。

現在3巻まで出ており、そこまで読んでしまっているが、これからこの話がどう変わっていくのか、楽しみながら、少し着物の柄や色のことが分かるようになれば、好きな浮世絵鑑賞も一味違ってくるかもしれないと思っている。

|

« 良い顔の年齢 | トップページ | 会社勤めでやりたいことだけに執着した人 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 良い顔の年齢 | トップページ | 会社勤めでやりたいことだけに執着した人 »