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2013年1月15日 (火)

北斎~神奈川沖浪裏(美の巨人たち2013年1月5日放送)

「北斎」のことは、このブログに何度か書いてきた。
「浮世絵」「江戸時代」が好きなのも何度か書いているが、そんな中でも「北斎」には特別感があり、そんなことも何度か書いている。

2年前の1月にも「クリエイターの呟き『浮世絵は芸術じゃない』」 として取り上げたが、その時もNHKの番組がきっかけだった。
今回も同じようにテレビ番組がきっかけなのだが「やっぱり」と思ったことがあったので、記事にした。
Hokusaikikagaku
テレビ東京系列で放送している「美の巨人たち」では、北斎の「神奈川沖浪裏」を題材に、北斎はとても幾何学的に構成して描いていることを紹介した。
詳しくはWEBに紹介されているし、同じような北斎分析として「杉本考次の建築ブログ」 にも解説してあるので、参考にご覧いただきたい。

このブログでも元旦の記事は私の年賀状を紹介するのは恒例になっているが、いつの頃からか年賀状の題材が浮世絵になってきている。

その初期の頃、当然「北斎を」と思ったし、正月のことなので富士山があった方が良いなと思い「富嶽三十六景」を選んだことがある。
その頃は、まだまだデザインに手間暇掛けており、手持ちの図録などからスキャニングしただけでは「ちょっと面白みが欠けるなぁ」と思った。

「いっそ自分でトレスして、オリジナルな味付けできないか?」
と思い立ち、私たちのプロが使うIllustratorというアプリケーションでトレスを始めた。

パッと見では単純な線に見える北斎の版画も、実際にトレスしてみるとなかなか細かく、途中で「神奈川沖浪裏」は断念し、「凱風快晴=通称・赤富士」に変更して仕上げた(参考=2009年元旦のWEB)

そのトレスと言う作業をしている時に思ったことがある。
Illustratorというアプリケーションを使ったことがある人にはわかるが、このアプリの大きな特徴として「ベジェ曲線」というツールがある。
最初はとても扱いにくいが慣れてくると図形や地図をトレスするにはとても役立つツールである。

その「ベジェ曲線」を使ってトレスしていると「どうも北斎の版画は綿密な計算の上に描いてないか?」と思えてきた。
同じような角度で同じようなカーブの曲線が、何度か出てくるし、トレスしていても正円の一部と同じカーブ曲線が出てくる。
「これじゃ、絵画じゃなくて図形デザインじゃないの?」
とその時は思ったのが、これはIllustratorというアプリと、自分がグラフィックデザイナーだったからかなぁとその時は思った。

それが今回の番組を見ていて「やっぱりそうだったのか」と得心したわけだ。
やっぱり自分で一度作業していると「分かってくること」があるのだなぁと改めて実体験の重要性を確認したテレビ番組だった。

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