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2009年8月26日 (水)

Favorites 56  おくりびと

例によってWOWOWで放映されたので見た。
昨年、アカデミー賞受賞で話題になりまくった作品だ。
「いつかは見たいな〜〜」と言いつつ、映画館どころかレンタルDVDを借りにも行かない怠け者な私は、「WOWOW」「スカパー!」で放送されるのを待っていた。

Okuribito
もちろん録画したけれど、放送された時にリアルタイムで見た。
「納棺師」の場面は、話題になった時に散々テレビで流されたのだが、ストーリーに沿って観ると、また違う。
本木雅弘が主演だが、この人は何故か日本古来の所作を、とても美しく見せる。
かなり古い映画だけれど「しこふんじゃった」の時に、そう思った。
相撲はまさに「日本古来の所作」の固まりだからだ。
そして今回も「納棺」の所作が美しかった。社長役の山崎努が「納棺」する場面も美しかったけれど、本木雅弘のシーンは何倍も美しかった。

話も面白かった。
最初は広末涼子の妻が「イマイチかな〜〜」って思って見ていたが「納棺師」の仕事の意味を理解して行くシーンは、表情だけで表現してみせて、さすがだと思った。

しかし、この映画を見ていて何度涙ぐんだか。
途中映される日本の四季のシーンですら、何だか「ぐっ」と来たりした。

この映画、アカデミー賞を獲ったけれど、おそらく日本人が観た感じ方と外国の人とは違うんじゃないだろうか。
これは「死生観」の違いだろう。
日本人の「死者」に対する畏敬の念は、多分日本人以外には感じられないんじゃないだろうか?これは理屈じゃなくDNAの問題だろう。
だからこの映画の本当の良さは、きっと日本人にしか分からないんじゃないかと思う。

このブログでは何度も書いたように,私は早くに両親を亡くしている。
だから、この映画を見ながら「俺は、あんな感謝の気持ちで両親を送ってあげただろうか」と想い、また涙しながら観ていた。

最後の「石文(いしぶみ)」に込めた心も敢えて台詞なしで終わって行くけれど、これも余計な説明なしで充分に感じることができた。
見終わった後、久しぶりに「良い映画だったな」と思える作品だった。

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