« ほろ苦い想い出〜卒業制作展 | トップページ | 不思議話=住宅編 »

2009年2月23日 (月)

不思議話=犯罪編

生まれて50年以上経った。
唐突な始まりだが、長く生きていると1度や2度、不思議な出来事に出合うことがある。
先日、「ふっ」としたことがきっかけで思い出したので、これからしばらく「今思っても、あれは何だったんだろう?」という話を紹介する。

最初は「犯罪と紙一重」だった経験。
Husigihannzai
もう30年近く前のことだ。
当時デザイン専門学校に通っていた。
正確には覚えていないが卒業制作にかかっていたような気がするので、おそらく年末か年明けくらいだろう。

その頃付き合っていた彼女とデートのために駅で待ち合わせていた。
当時は「携帯電話」なんて便利なものがない時代だ。
だから「何時にどこで」と約束して、待ち合わせる。

いつも時間を守る彼女が、その日は少し遅れてきた。
どれくらい遅れた来たのか記憶にないが、遅れてきた彼女の様子がおかしい。

話を聞くと「お父さんが緊急入院をしたと連絡を受けて、病院に行ってた」という。
それじゃ、デートどころじゃないから、病院に戻るように言うと
「でも、何か変なんだ」
と言って説明してくれた。

まず病院に駆けつけたら病院関係者のような人に「○○さん?」と声をかけられた。
そして彼女としては一刻も早く「お父さんに会わせて」と言うのだが、検査中とかいろんなことを言って会わせてくれない。
そのうち私と約束した時間になったので、一旦病院を出たいと言うと「待ってくれ」と強く引き止められた。
ところが「携帯電話」がない時代だから、真面目な彼女は私に事情を説明しにいくから一旦病院から出ると言いはって出てきた。

要約するとこんな話だった。
聞いてても「どうも変だね?」と思ったので、その日はデートも中止し、取りあえず彼女を家に送っていくことにした。

家についたら、何か様子が変?
彼女が「ちょっと外で待ってて」というので待っていると、エラく中が騒がしい。
30分も経った頃彼女が出てきて「私、誘拐されたことになってた」というではないか!

「なに〜〜〜〜〜〜!!!!」

だから家の中は刑事さんもいる状態。
彼女は私を巻き込みたくないので「今日は、このまま帰って」と言う。
「ま、そうだよな」と思い、その日は「?」な気持ちのまま帰ったのだが、後日詳しく聞くと、どうやら病院に呼び出して、そのまま誘拐されるところだったとか。

もしもあの時、私のデートの待ち合わせをしていなかったら。
そしてもしもあの当時、携帯電話があったら。
彼女はきっと誘拐されてしまったかもしれない。

犯罪と紙一重の日常に当時はびっくりしていたが、最後に彼女の言った言葉が妙に笑えた。
「ウチなんかお金ないのに、誘拐してどうするつもりだったんだろう」

|

« ほろ苦い想い出〜卒業制作展 | トップページ | 不思議話=住宅編 »

コメント

nonnonさん、コメントありがとう。

>>彼女がデートを大切に思っていた気持ちが危機を救った形に

う〜〜〜ん、当時そんなふうには思わなかったな。
でも
「デートの約束してて良かったね?」
と何度も話した事は覚えています。

投稿: nobulog | 2009年2月24日 (火) 12時02分

リーフさん、コメントありがとう!

あの頃は今よりももっと「自分の周りでそんな事件が起きるわけない」と思っていた平和な時代でしたから・・・・

今は、もっともっと恐ろしい時代です。
頼みの携帯電話もいろんな事件で悪用されているし。
困った時代です・・・。

投稿: nobulog | 2009年2月24日 (火) 11時59分

危なかったですね。あの手この手の犯罪があるものです。
‘何かちょっと変’と感じるアンテナは貴重ですね。
それに結果的に、彼女がデートを大切に思っていた気持ちが危機を救った形に。 興味深いお話でした。

投稿: nonnon | 2009年2月24日 (火) 10時22分

こんばんは!

昔は携帯なかったから、それ関連の犯罪はなかったとはいえ、このお話はほんと紙一重ですね。
携帯があるとか、ないとかではなく、怖いですね。

最後の「ウチなんか・・・・」のことばがうちにも通じます。
誘拐されたらそれまでだから・・・って、冗談でいっているんです。
でも、冗談ではないですよ。ほんとにチープなんだから・・(笑)

投稿: リーフ | 2009年2月23日 (月) 22時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ほろ苦い想い出〜卒業制作展 | トップページ | 不思議話=住宅編 »