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2008年4月 8日 (火)

敗者の美学

昨日のブログにコメントを付けてくれた「リーフ」さんの言葉がきっかけで、思い出したことがあった。

「リーフ」さんは、有り難いことに、こんな私の戯れ言のようなブログのファンで、いつもコメントを付けていただいている。
この場を借りて、改めて「感謝!」です。

谷亮子に「勝った相手選手の気持ち」として、昨日はブログを書き、「リーフ」さんに「さすがです」みたいに言ってもらいましたが、何故なんだろうと思い返した。

以外と自分のことが自分で分からないのが、人間といく生き物の面白さですが、この件に関して思い当たることが2つある。
Abu01
1つは高校生の時にやっていた剣道だ。
剣道は「礼に始まり、礼に終わる」と言われる。

戦った相手に対する「礼」
この心は、剣道だけでなく多くのスポーツにあって、例えばラグビーは試合終了の笛を「ノーサイド」と言って「敵味方の区別がなくなる」意味を含ませている。

こういうことに共感を覚えるのは、日本人のDNAがさせるのだと思う。
もちろん、世界中のスポーツにはこの精神があるけれど、日本人にはその純度が高い気がする。
だから「負けても代表選手」と言われると、「相手選手の気持ち」が気になって仕方なかったのだと思う。

もう1つの理由。

これはもう古い話だ。
「あぶさん」という野球マンガがある。
若い時は大好きで、よく読んでいたし、コミックも持っていた。

今は「あぶさん」も60歳を超え、あり得ないジェイソンのように不死身の選手なってしまい面白くなくなったが、初期の頃は面白かった。

「あぶさん」は登場した頃は現代風で言う「アルコール依存症」だった。マンガでは「のんべえ」と言われていたが・・・・・。
そのおかげで、抜群の野球能力があるが、持久力がないために、一発の「代打屋」としてしか使えなかった。
DHのような「代打」でもダメ。
とにかく一試合一打席しか集中力が持たないと言う設定だった。

初期の頃のコミックの巻末に、誰だったか忘れたが解説が載っていた。
そのコメントが「敗者の美学」だった(と思う)。
Abu02
「あぶさん」こそは、「のんべえ」で社会的にもリストラされ「敗者」であり、野球でも一打席しか使えない「敗者」だとその解説は言っていた。
そして、その「敗者」に私たち日本人は惹かれるのだ・・・と。

確かに日本人は敗者へ美学を大切にする。
明智光秀、源義経なんかは、代表的な例だ。

そんなところにも「日本人のDNA」を感じられる。
最近の「勝てば良いんだ」「儲けたものが勝ちだ」みたいな雰囲気に、心の底から納得できないのは、そんな「敗者の美学」という感情が私の中にあるからだろう。

個人的には、そんな価値感は大切な「日本的感覚」だから、これからも失わずにいたいけれど、時代的に合わなくなって来ているもの感じている。
寂しいけれど・・・・・

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コメント

ども、揚巻さんお久しぶりです。

>>なんだか時代から置いてけぼりになっているような気がするオバハンです。


「置いてけぼり」とは思わないけれど、「自分たちが大切に思っていたもの」の価値感が変わりつつあるのは実感しています。

人間って言うのはそんな生き物なのかも知れません。
10〜20代に「変化」を求め、40代以降は、永く培ったものへの「畏敬感」を感じる。

こんなことをずっと繰り返して来ているかもしれませんね。
俺たちは俺たちの世代で「自分たちが大切に思っていたもの」に、こだわりまくって生きて良いんじゃないかな?
そう思っています。

投稿: nobulog | 2008年4月 9日 (水) 17時40分

これを読んでいて、デジャヴな感覚に陥って…はて何のことで「敗者の美学」について以前考えたのだろうと…

思い出しました。「フランダースの犬」です。
アメリカではハッピーエンドに書き換えられているらしいし、ヨーロッパじゃ「負け犬」の死」という評価の中で、日本人だけが「美学」としてとらえていると新聞で読んだ記憶がよみがえりました。

私は、大聖堂でルーベンスの絵を見たらきっと泣いてしまう日本人ですが、そんな風だと生きにくいと感じることもあります。
変わろうとしても変われませんけど。

「国家の品格」の中では「惻隠の情」を取り上げていましたね。

「敗北の美学」「滅びの美学」「惻隠の情」それらは長い歴史の中で根付いた「日本人らしさ」なのだと思っていますが
「男らしさ」「女らしさ」のようにその時代によって変化するのが「らしさ」ですから「日本人らしさ」も変わりつつあるのだろうと。。。
なんだか時代から置いてけぼりになっているような気がするオバハンです。

あぶさん、私もつい最近立ち読みしてびっくりしました。ありえない〜〜〜

投稿: 揚巻 | 2008年4月 9日 (水) 12時01分

リーフさん、コメありがとう。
前はトラックバックも受け付けていたんですが、何だかアダルト系や出会い系やらトラックバックされるので、やめてしまいました。

だから、今はコメントだけ受け付けています。
世の中、変な奴がいますから・・・・・・

そうそう、もう一度リーフさんのコメントがきっかけの記事あります。
近日、公開予定なので、覚悟しておいてください。

投稿: nobulog | 2008年4月 9日 (水) 08時29分

[E:coldsweats01やーだなぁ、名前なんかでちゃうとはずかしいですよぉ~。
スルーできないじゃないですかぁ~!
誰でも目に付けるのを記事にするのはごく普通だと思うのですが、違う角度からも見て記事にしてくれているとこれがココのいいとこなんですよ。
「そういう見方(考え方)もあるんだなぁ~」と感心させられるのです。
結構気がつかないことありますから。教えられているんです。

剣道の「礼」や「ノーサイド」にそんな意味があることも知りませんでした。

「あぶさん」は名前は聞いたことあるけどあまり内容はわかりません。「のんべい」と言う言葉も最近は聞きませんね。おじゃれた言葉がたくさんでてきて・・・。

敗者のことが気になるのは日本人特有のものなんでしょうか?

私はココの一応ファンなんですね?(笑)
ファンクラブ会員NO1ですかぁ?(笑)イヤ!ちがう、もっと前からのファンがいるはず。コメしないだけですよ。
ココ読んでる方コメしてあげてくださーい!!

投稿: リーフ | 2008年4月 8日 (火) 18時21分

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