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2007年11月14日 (水)

武士の一分

楽しみにしていた。
会社の映画好きにも、世間的にも評判が良かったから。
Busijpg
で、先日の日曜日、例によってWOWOWで放映したのを見た。
正直、面白かった。

木村拓哉と言うちょっと現代風の二枚目や、例の彼の軽いノリが最初は気になった。
けれど、後半メイクのせいもあるけれど全然違う顔や表情になっていく。
しかも盲目になって視点が定まらない顔つきが迫力を増していく。

彼は、何でも器用にこなす。
歌もうまいし、ギターもうまい。
もちろんドラマでもヒットするから演技力もある。
ただし個人的には、演技がいつも同じのような気がしていた。

山田洋次監督が、なぜ彼を主役にしたか最初は分からなかった。
けれど、ラストを見たら理由が分かった。

ストーリーは省くけれど、あの話を例えば真田広之なんかがやると、確かに決闘など迫力満天になるが、悲壮感が漂い過ぎる気がする。
その点、木村拓哉の軽さが最後を「ほっ」とさせる。
やはり山田洋次監督のキャスティングセンスはスゴいと思わせてもらった。

原作が藤沢周平で、「城勤めのやるせなさ」は彼の作品の共通したテーマなのだが、この映画にもその悲哀は十分に出ていた。

見終わった後にエンドロールが出て来るタイミングが「山田洋次」だった。
少し古いが「遥かなる山の呼び声」という彼の作品がある。
そのラストシーンは、とても大好きで何度見ても泣けるのだが、今回の「武士の一分」は、それと同じように心に残るラストシーンだった。

「山田洋次監督」時代劇三部作の中で、一番気に入った作品となった。

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