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2006年5月23日 (火)

押井守と言う人

「押井守」という人を知っているだろうか?
「知っている」と思った人は、ある意味「アニメ系」の人だろうけれど、実は内外ではとても有名な監督だ(アニメ系だが)。

この人の作品の「攻殻機動隊」が、かの有名な「マトリックス」に大きな影響(見ようによっては、パクったに近い)を与えたことで、一般の人にも名前が知られた。

今日の話は、この「押井守」という人のことではない。
今朝の通勤で、まさのこの人の作品に出てくる台詞や風景を目の当たりに見た。

まず、信号で停まっている横のクルマのドライバー。
目を閉じ、眠そうな顔で、ふっと信号が青になってないかと目を開ける。眠ってしまうわけではないが、疲れている。まだ火曜なのに。
しかも、こういうドライバーをたった15分の通勤中に2名も見た。

そしてもう一つの風景。
ついこの前まで奇麗に飾られた店舗が、いつの間にか閉店になっていて、工事用ネットに囲まれ、薄汚れた風景になっていた。
そして、もう一つ。これは昨日の帰宅中だったが「レンタルビデオ」とシャッターに大きく店の名前があるけれど、閉じられてその前に自販機が灯りを点けていた。

押井守のパトレーバー劇場版のVol.1にあった後藤の台詞そのままの風景だった。
50年近く生きてきて、幼い頃は永く続く風景と思っていた街並は、数年で変化し、どんな店があったかも忘れてしまう。
そして、我が故郷は、バイパスが出来、山は削られ、久しぶりに帰郷しても道が分からない状態。

これを私を含めた人々は、進歩と言い、開発と言い、「良し」としてきた20世紀だったわけだが、本当に「良し」で良かったのだろうか。
昨日の話題じゃないけれど、これでこれからの若者に「愛国心」を持てだの、故郷を愛せだの言っても、無理だと思う。
どんどん消えて、変化して行く風景をいつも見て育ってくれば、「大切なもの」など何も分からないまま大人になるのは必然だろう。
いや、大人にさえならずに生きて行くのだろう。

今朝の風景で、こんなことを思った私は疲れているんだろうか・・・・

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コメント

 はじめまして。小宮と申します。
 確かに押井守って、ちょっとしたセリフや風景にすごくこだわってますよね。
 私は、彼の凝り方が好みと違うので、ピンとこなかったりします。それで、「ああ、あのセンスに共感できる人には、物事がこんな風に見えてるんだな~」と感心して読ませていただきました。
 ちなみに私は東京生まれ東京育ちで、故郷は好きですよ^^
 どんどん変わっていくからこそ、日々新たな発見があって楽しいです。ある程度「変化はつきもの」とわりきってます。でもだからこそ「変わらないもの」を幻想の世界に求めるのかもしれないですね。
 それにしても「本当にこれで良かったのかな」とおっしゃっている方をみると、世の中すてたもんじゃないとホッとします。良かったかどうかはともかく、反省すること自体が先に生きてる人間の勤めだと思ってますので。
 それではお邪魔しました^^

投稿: 小宮 | 2006年5月23日 (火) 16時06分

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