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2006年3月 3日 (金)

TVCM 珠玉のこの2点

今、僕は印刷系のプランナー兼ディレクターをやっている。

なぜこの職業についたかと言えば、よくある話で若い頃、TVCMを見て「いいなぁ〜」と思ったわけで、放送系のクリエイターにならなかったのは、田舎育ちで、東京に行かなかったからだ。

直接「!」と思ったCMは「パルコ」だった。
おかげで、今やCM路線変更をしたパルコだが、相変わらず「何かクリエイティブな」感じがするように錯覚している。

そしてTVCMに感銘を受けてから30年以上。
その後、グラフィックデザイナーになり、この業界のプロになってからでも、忘れられない珠玉のTVCMが2点ある。

1点は、サントリーレッド「少し愛して長く愛して」
超有名なこのCMは、大原麗子主演&市川崑監督コンビで、多くのシリーズを作った。ショートドラマ風で、市川監督お得意の「日本の美しい風景」を随所にちりばめ、最後に大原麗子さんの、魅惑のハスキーボイスで「少し愛して・・・」と言う。
この演出、この見せ方、この映像は、きっと今でも素敵だと思う。キャスティングも素晴らしい。
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そしてプロになって思ったが、「少し愛して長く愛して」はきっと商品コピーとしては最高のモノだと思う。
不覚にも誰の作品なのか知らない・・・・・。
このコピーの本当のすごさは、きっと一般の人は分からないだろうが、広告に携わっている人なら、分かるはず。

次の2点目。
これはCMと言うより、やっぱりコピーだ。
味の素の「お箸の国の人だもの」。さっきのが商品コピーの最高のモノなら、こっちは企業コピーの最高のモノだと勝手に思っている。
「味の素」と言えば、元々「化学調味料」で「ダシ」を売っていた会社。
この「ダシ」が効いてくるんですよね。「ダシ」のある国は「箸」を使う国。
『だから「お箸の国の人」に、商品をお届けする』というこの企業メッセージは、今でもすごいなぁ〜と思います。

もう1つ、このコピーが凄かったのは、文字だけでデザインを完結したこと。
縦書きで「お箸の」「国の人」「だもの」と3文字3行で大きくアピールしたのです。当時、すでにグラフィックデザイナーだった僕は、コピーの持つそのデザイン力の、ショックを受けたものでした。

今日は仕事の合間に書きましたが、未だにこの2点を超えるTVCMやコピーには出逢っていません。
特に現代は、メッセージ性が薄れているのが、個人的には寂しいなぁ・・・

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